【F1】角田裕毅の覚醒をマルコ博士が激賞「時間はかかったが才能とスピードを…」

好調な角田裕毅

F1のRBに所属する角田裕毅(24)が見せる急成長ぶりを、レッドブルの重鎮ヘルムート・マルコ博士(81)も激賞だ。

エミリアロマーニャ・グランプリ(GP)で10位入賞を果たした角田は、直近5戦で5度の入賞(スプリント含む)と今季は鮮烈な活躍を続けている。チーム内外から称賛が集まる中、親チームのレッドブルでらつ腕を振るうマルコ博士も角田の才能開花を宣言した。

スイスのモータースポーツ専門誌「スピードウィーク」のコラムで「RBのホームレースであるイモラ(エミリアロマーニャGP)でユウキは好パフォーマンスを見せた」と振り返ったマルコ博士。「まずフリー走行で好成績を収めており、1回目で6位、2回目で3位、予選はQ1で4位、Q2で3位。Q3は渋滞に巻き込まれていなければ、(ジョージ)ラッセル(メルセデス)より先にレースをスタートできたかもしれない。そして7番グリッドとなり、決勝では10位だった」と特にフリー走行や予選などで驚異的な速さを見せたと強調した。

「これは中国GPを除いて、ユウキが毎週末に披露している一連の素晴らしいパフォーマンスの一部だ。彼はもうほとんどミスをしなくなり、集中力を高め、エンジニアたちとうまく仕事をしている」と今季の覚醒ぶりを絶賛。「時間はかかったが、今ではその才能とスピードを生かしている」とついに才能が開花したと太鼓判を押した。

課題だった精神面も「彼は以前よりも感情をうまくコントロールできており、それは無線からも伝わってくる。感情をコントロールしてそれ以上間違いを犯さないようにすることは、お互いに協力して行うことだ」と角田にもはや弱点はなくなったとして「引き続き、上昇傾向のパフォーマンス曲線が見られるだろう」とさらなる躍進を予言した。

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