【満月特集】雨のシーズン間近 5月の満月は“フラワームーン” 今日の天気はどうなる?

フラワームーンの由来や意味とは

「フラワームーン(Flower Moon)」とは、アメリカの先住民族ネイティブアメリカンによる5月の満月の呼び名です。アメリカではさまざまな花が咲き始める時期であることが由来です。
日本でも、初夏には藤の花やツツジ、ライラック、ポピーなど多くの花が咲き誇り、街を鮮やかに彩る頃です。6月になると東・西日本でも梅雨入りが予想されるため、本格的な雨のシーズン前の最後の満月となりそうです。

満月を観察できる時間や方角は?

2024年のフラワームーンは、5月23日(木)の午後10時53分にちょうど満月となり、日本では夜のため、観測に絶好の条件となるでしょう。
今夜は、月の出てくる午後7時前後には東の空に見ることができ、日付の変わる前後には天の頂上を通って、明け方早くに西の空に沈んでいきます。6月の夏至の時期が近づいてきていて、昼が長く、夜は短くなっていますので、満月を見られるのは先月4月の満月・ピンクムーンより1時間ぐらい短くなります。

また、地球の自転軸が23.5°傾いていることから、満月の高度は季節によって異なります。この時期の満月も冬よりは低くなっていて、この先は夏にかけて地平線(水平線)の近くを通るようになります。

今夜の各地の天気はどうなる?

梅雨前線の影響で、沖縄は雨が降るため、観測は難しいでしょう。関東から九州南部の太平洋側も雲が目立ち、雨の降る所がありそうです。ただ、雲の切れ間から観測のチャンスはありそうで、日付の変わる頃には雨は概ね止みますので、満月を見ることができるかもしれません。
東北や北陸から九州北部の日本海側は広い範囲で晴れて、特に東北北部では長い時間満月を楽しむことができるでしょう。
北海道は太平洋側の沿岸部の地域では雲の切れ間から観測チャンスがありますが、日本海側やオホーツク海側は雨のため、観測は厳しめとなりそうです。
23日(木)の日中は、北海道から関東で半袖の陽気となり、西日本も日本海側は夏日となる予想ですが、一日の寒暖差が10度前後あるでしょう。夜はパーカーやカーディガンなど軽く羽織るものが必要です。

毎月の満月の名前とは?

アメリカの先住民族ネイティブアメリカンは、農耕や狩猟の目安とするため、12か月それぞれの月の満月に名前を付けたとされます。
フラワームーン以外の満月については、こちらのページで紹介しています。

<参考・引用>
・国立天文台 「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/

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