“300ヤード”飛ばすコツ!重要なのは「骨盤の使い方」だった…?

今回は、300 ヤード飛ばすためのお手本にしたいツアーきっての飛ばし屋・勝俣陵プロをピックアップ。300ヤードは無理でも、自分に合った「飛ばしスタイル」を見つけて学ぶことで、大幅な飛距離アップが望めます!

飛びの秘密:神速の踏み変え術

ワイドなバックスイングの勢いを利用し体幹の “ハリ” MAXで最大加速!

Point1:テークバック時にヘッドが置いていかれることでシャフトに負荷がかかってしなっている。ローリー・マキロイなどにも見られる現象Point2:トップでは手元が体から遠く、グリップと左足が対角線上で遠ざけ合っている
Point3:インパクトにかけて骨盤が大きく開く。若手の飛ばし屋に多く見られる特徴だ

【アドレス~テークバック】
体に緩みがなく、はじめから少しハリのあるアドレスで、クラブに大きめの負荷をかけたいことがうかがえます。バックスイング時の負荷へ耐えるため、右足のほうが左足よりも傾きが強いのが特徴。テークバック時は、手を使わずに体重移動からスタートしており、クラブヘッドにかかった慣性でシャフトがしなっているのがわかります。

【トップ】
飛ばし屋の共通項、とてもワイドなバックスイングとトップポジション。左腕が長いままトップへ向かっているうえに、右腕が重なって見えるということは両腕が体の正面にとどまっていることを意味します。体幹部分の柔軟性と引き戻す強さの両方が備わっている証です。

【ダウンスイング~インパクト直前】
切り返しで一瞬沈み込んだあと、左足で踏み込むことで一気に骨盤が開きます。肩のラインと腰のラインに大きなズレが発生するので体幹部分にある背筋や腹筋にハリが出るのが特徴。筋肉は伸ばされてから収縮するときにもっとも大きな力を発揮するので、この ”ハリ感” を利用してスピードを生み出しているのです。

いかがでしたか? ぜひ勝俣選手の左足の踏み込みを参考にして大幅な飛距離アップに繋げてみてください。

勝俣陵

●かつまた・りょう / 1995年生まれ、埼玉県出身。174cm、73kg。21年 「日本プロ」で9位。23年の「マイナビABC」初日にはツアータイ記録の3イーグルをマークするなど、爆発力がある。23 年のドライビングディスタンスは300.72ヤード。JPアセット証券所属。

解説= アッキー永井

●ながい・あきふみ(永井研史) / 1987年生まれ、神奈川県出身。 “アッキー” の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。

写真=ゲーリー小林

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