京都府向日市の小学校で税金の使い方考える授業 児童「払いたくないけど、払う意味わかった」

クラスを国に見立て、税金の使い方を議論する児童たち(向日市物集女町・第2向陽小)

 税の仕組みや公平性を学ぶ授業が、京都府向日市物集女町の第2向陽小で開かれた。6年生約80人が、クラスを国に見立てて、税金の使い方を考えた。

 府税理士会から派遣された寺戸町の税理士松本克彦さん(54)が講師を務めた。松本さんは日本には消費税や所得税など約50種類の税があると紹介。学校や消防署、公園といった公共施設の整備などに使われていると説明した。

 その後、それぞれ収入が違う3グループからなる国があるとの想定で、共同で学校を建設する際の費用負担の在り方を考えた。児童たちは「平等に3分の1ずつ」「収入が多いグループがたくさん出すのが公平」と議論した。松本さんは「税金はみんなで決めるルール。将来、選挙を通じて、主人公としてルールを作っていける」と話した。

 参加した古澤諒さん(11)は「税金がどうやって支払われ使われるのか、仕組みを理解できた」とうなずき、森岡洋宇さん(11)は「税金は払いたくないと思っていたけれど、払う意味が分かった」と話した。

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