SDMの弱点は晴原(山下智久)のつくり出す“空気”!?雹&濃霧の被害者を救えるか…!<『ブルーモーメント』第5話完全版>

『ブルーモーメント』第5話あらすじ完全版

総務大臣・立花藍(真矢ミキ)の夫で警察官の沢渡満(橋本じゅん)が、園部灯(本田翼)の生きている最後の姿を見たと晴原柑九朗(山下智久)に声をかけてきた。

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そして、灯がなぜ危険な場所に一人走っていったのか、その謎を見つけると断言し、「自分と妻は彼女の行動によって人生を狂わされた」という謎の言葉を残す…。

沢渡が立花の推薦で警察班統括責任者としてSDMに配属されてきた。

SDM本部では雲田彩(出口夏希)、園部優吾(水上恒司)、汐見早霧(夏帆)に向かって、SDMを潰すスパイとして配属されていることを隠す素振りもなく飄々と語る沢渡。

そして今、SDMの大きな問題は、晴原の“目の前の命を絶対に救う”という空気だと話す。

伝わらない危険性…初動ミスが招く更なる危機

そんななか、モニタールームでアラートが鳴り響き、SDM正式運用について会議をしていた特命担当大臣・園部肇一(舘ひろし)にもその通達が来る。

直撃したら命の危険がある巨大な雹(ひょう)が2時間以内に降るエリアを特定。

SDMが現場に到着し、市の防災危機管理課・畑中大輔と話すと、畑中含め市民に危険性が伝わっておらず、農作物のことしか考えていないことが判明する。

晴原は、畑中に危機管理の甘さを非難するも、SDM自体の初動ミスを指摘する沢渡。そして彩は防災危機管理課の面々に強い口調で指示を出す晴原に対して疑問を感じていた。

指揮車両に戻った晴原たちは、雹が降る確率が高い地域を狭い範囲まで絞りこみ、30分以内に雹が降ることを突き止める。

時間がないため焦りを隠せないメンバーだったが、避難誘導と市民の行動予測をたてて的確に指示する沢渡に驚く。

しかし沢渡は、農作物を雹の被害から守ろうとする意識の高いこの地域の空気に懸念を感じていた。

降り出した雹!そして被害者が…

優吾らが必死に避難誘導をするなか、巨大な雹がものすごい勢いで降りだした。

晴原は雹が降ったエリアに向かおうとするも、指揮官が現場を離れることに対して否定的な意見を出す沢渡。晴原はそれを振り切り、現場へ向かった。

そこへ、妊婦・矢崎里沙(木﨑ゆりあ)が雹の被害で重傷という報告が入る。さらに、降り注いだ雹の影響で地域一帯が濃い霧に包まれてしまった。

霧の影響による追突事故を防ぐべく、地域の防災無線が入らないエリアで車両誘導をする畑中。

一方、晴原たちSDMチームは、すぐに病院へ向かわないと母子ともに危険な状態の里沙を連れ、気象解析をしながら濃霧の中を病院まで搬送することになった。

そんななか、新たな人身事故が発生。被害者は車両誘導をしていた畑中だった。

沢渡は、今回の事故を生み出した原因を、晴原の作り出した空気だと指摘する。

2人を助けたい晴原だが…

2人とも助けるため、畑中の事故現場に立ち寄り、里沙とともに病院に搬送しようとする晴原だが、そんな時間が許されないなかで沈黙する一同。

そして沢渡は、SDMで一番問題なのは、現場に決断を委ねるトップ・園部であると断言し、里沙を優先すべきと晴原に助言する。

その言葉を受けた晴原は、里沙だけを連れて病院まで向かうことを決めた。

無線で園部に対し、SDMの従来の縦割りを排除して現場に決断させるやり方が正しいのかと問う沢渡。園部は「私は決断しないということを決断しているんです」と伝えた。

晴原は決して畑中を諦めたわけではなく、里沙の病院までの道のりの解析を続けつつ、畑中の事故現場までの霧の解析も続ける。解析の精度は落ちるが、沢渡の力があれば2人を救えると感じていたのだった。

立花からも檄を飛ばされた沢渡は、その作戦に協力すること、畑中を病院まで搬送することを決断した。

晴原の“空気”に対し彩が物申す!

地域の交通状況を完ぺきに把握している沢渡の指示と、晴原の気象解析により現場に到着したが、畑中は危険な状態だと判明。

濃霧の中での病院までの最短ルートには防犯カメラ・交通カメラ・カーナビの位置情報を同時にリアルタイム収集し、晴原の解析と連動が必要だった。そしてその情報収集の許可には面倒な手続きが必要だが、今すぐにお願いしたいと園部と立花へ呼びかける。

責任を取ってくれるならすぐに要請を出すという立花に対しすぐに依頼する園部。そしてSDMチームが全力で行動し、結果2人の命は救われた。

彩は「先生、口が悪すぎです」と、ずっとモヤモヤしていた気持ちを晴原にぶつける。非常時こそ、相手の気持ちに寄り添った言葉を選ぶべきで、そういう空気を作り出すことを心がけるべきだという。

その言葉は晴原の心に響いていた。そして晴原は沢渡に、これからも力を貸してほしいと伝えるのだった。

5年前の豪雨の時、あの人が…

その頃、SDM本部では、5年前の関東南部豪雨で亡くなった立花の秘書・河合早紀について、園部と立花が話していた。

当時立花は、住民の避難誘導にあたっていた沢渡に、河合の救助に向かうようお願いしていたが、沢渡は上からの指示で救助には向かえず、結果的に河合は亡くなってしまった。

立花は沢渡がSDMで大きな力を発揮できるとも考えていたが、依然としてSDMに対して戸惑いと憤怒があり、灯の行動の真意が分かるまでそれが消えることはないと伝える。

後日、沢渡は立花から渡されていた離婚届を提出したことを伝える。そして今度は沢渡が前と違う空気感でやっていけるんじゃないかと、改めて婚姻届を立花に渡すのだった。

そんななか、5年前の関東南部豪雨で、SDMの中でもう1人あの場所に関わっていた人物がいることに沢渡は気づき、そのことを晴原に伝える。

晴原が献花のために合同慰霊碑に向かうと、そこには丸山ひかる(仁村紗和)がいた…。

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