「ホンダジェット」で新ビジネス オンリーユーエア(東京)が熊本空港でPR 旅行、ビジネス需要の掘り起こしへ

オンリーユーエアが保有するホンダジェットの機体。7月には2機目を導入予定だ=16日、熊本空港

 小型ジェット機を使った旅客輸送事業を4月に始めた航空会社「オンリーユーエア」(東京)は16日、熊本空港で自社が保有する「ホンダジェット」を空港関係者にPRした。7月には2機目を導入する予定で、今後、全国で個人や法人の需要掘り起こしを狙う。

 個人や法人がプライベートジェットを保有する場合、利用頻度が少なくても年間で多くの費用がかかり、パイロットや整備士も手配する必要がある。同社によると、ホンダジェットを使った同様の事業展開は全国初という。

オンリーユーエアが保有するホンダジェットの機内=16日、熊本空港

 同社の機長と副操縦士のほかに、4人までの搭乗を想定。指定サイズのクレート(運搬用のケース)に入る小型犬や猫も搭乗できる。1機の利用料金は、東京(成田)-熊本の日帰り往復の場合、約300万円。

 定期路線が少ない地方空港間を結び、移動の利便性を高め、地域経済の活性化につなげる狙いもある。元日本航空執行役員で、オンリーユーエアの安嶋新社長は「関東や関西から九州の中央に位置する熊本に向けた旅行のニーズ、半導体関連企業の集積が進む熊本から他地域に向かうビジネス需要の可能性を探っていきたい」と述べた。(立石真一)

オンリーユーエアが保有するホンダジェットの操縦席=16日、熊本空港
ホンダジェットを使った輸送ビジネスを始めた、オンリーユーエアの安嶋新社長(左から2人目)と機長らスタッフ=16日、熊本空港

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