〝名古屋匠土産〟に3品認定 名商、9月に松坂屋で催事も

熱田起業(名古屋市)が精密加工技術を駆使した酒器「HAKUSAKU 薄削」お猪口

 名古屋商工会議所は22日、名古屋のものづくりを支える匠(たくみ)の技を生かして新たな土産品として国内外に広く発信する「名古屋匠土産(たくみやげ)プロジェクト」で、酒器や木箱など新たに3品を認定したと発表した。追加認定を含む全9社の品をそろえ、9月上旬には名古屋市中区の松坂屋名古屋店で催事を開く予定だ。

 認定されたのは、航空宇宙機器を中心とした精密部品の切削加工メーカーの熱田起業(名古屋市中川区)、木箱の企画や製造販売を手掛ける箱久(名古屋市中村区)、財布など革製品を制作する「革工房 Pimu Factory(ピムゥファクトリー」(名古屋市西区)の3社の商品。

 熱田起業は、精密な加工技術を駆使し、酒器「HAKUSAKU 薄削」お猪口(ちょこ)を制作した。アルミニウム合金の中でも最高クラスの硬度・強度を持つ、軽量で丈夫な超ジュラルミンを素材に使用。薄い飲み口でも0.9ミリが一般的だが、0.6ミリという飲み口の薄さを実現した。箱久は透かし彫りの木箱が、ピムゥファクトリーは多機能の小型革財布がそれぞれ認定された。

 名商の担当者は「コロナ禍を経て、MICE(展示会、大型会議などのビジネスイベント)やインバウンド(訪日客)需要の回復が見込まれている。新たな土産品として広く発信していきたい」と話した。

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