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県が福岡市中心部に開設しているUIJターン拠点施設「dot.(ドット)」の利用者数が今月10日で10万人を突破した。2020年6月のオープン以来、大分県内への就職などを考える若者らに手厚い支援をし、移住の相談にも乗っている。佐藤樹一郎知事は「今後も自分のキャリアを考え、さまざまな人とつながる場として活用してほしい」と呼びかけている。
ドットは県内から若い世代が多く流出している福岡県に、大分で暮らすきっかけとなる場をつくろうと設置した。
中央区大名の繁華街にあり、大分県福岡事務所の職員らが相談員として常駐。無料の交流スペースのほか、有料の会議室、貸し切り交流スペースがある。
福岡県内5大学と協定を結び、学生向け施設説明会などを開催。個人会員は5180人、大分県内企業など法人会員は193社まで増加している。
大分での就職を促すため、公務員志望者向けセミナー、県内企業の社員が面接官役となる面接練習会、企業主催の説明会などを、これまでに計481回実施した。コンセプトは「少人数の全員参加型」で、一人一人に寄り添った支援を心がけているという。
福岡県内の大学などに進学した大分県出身者のうち県内就職をした人はドット開設以来、3年連続で増えている。
ドットの担当者は「とてもいい兆候。今後は第二新卒者や社会人らの支援イベントにも力を入れる」と話している。
<メモ>
大分県産業人材政策課によると、今春、県内の高校から大学などに進んだ4836人のうち、1128人は福岡県内に進学した。全体の4分の1を占め、県外では最も多い。