製造業PMIは5月は1年ぶりの50超え、サービス業は低下=auじぶん銀・S&Pグローバル

Shiho Tanaka

[東京 23日 ロイター] - auじぶん銀行が23日に発表した5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.5となり、前月の49.6から上昇した。好不況の分かれ目となる50を12カ月ぶりに上回り、業況の回復が続いていることを示した。サービス業PMIは53.6で、前月の54.3から低下した。

製造業PMIの上昇は3カ月連続。生産が前月の47.8から49.8に、新規受注が49.1から49.8に上昇、雇用は52.1とほぼ横ばいだった。

サービス業PMIは3カ月ぶりの低下となったが、21カ月連続で50を上回った。

S&Pグローバルのエコノミストによると、5月はサービス業を中心に購買コストと販売価格のインフレ率が共に緩やかになり、指標全体でインフレ圧力が和らぐ前兆をみせている。一方、製造業に関しては「5月は一部で円安の影響を受けてコストの高騰が観測されており、今後も引き続き注視が必要」と指摘した。

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