子育て施策の充実を 亀山市長、三重県知事と「円卓対話」

【一見知事(右)と櫻井市長の「円卓対話」=亀山市御幸町の市立図書館で】

 【亀山】一見勝之三重県知事と各市町長が地域の課題などについて対談する「円卓対話」が22日、亀山市御幸町の市立図書館で開催され、一見知事と櫻井義之亀山市長が、子ども・子育て施策や地域コミュニティの維持、活性化に向けた支援などについて対談した。

 「円卓対話」は、県政推進のため、知事が地域に出向き、直接市町などから課題を聴くことで、県と市町のパートナーシップの強化、地域の課題に対する共通認識の醸成を目指す。

 櫻井市長から、子ども・子育て施策の充実について問われた一見知事は「子どもの医療費や学校給食無償化など子育てへの課題を、全国知事会で言い続けている」とし、「人口減少を食い止めるためには、都市部の企業を地方に持ってくる『東京問題』にも踏み込まなくてはならない」と答えた。

 一方、地域コミュニティの維持、活性化について一見知事は「災害への対応や一人暮らしの高齢者など、地域のつながり『共助』は大事」「国、県、各市町の縦串に横串を入れて課題解決に向け取り組む。気軽に言ってほしい」などと話した。

 また、一見知事は、櫻井市長、高重京子図書館長の案内で、昨年1月に開館した市立図書館内を視察した。

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