Space Exploration Technologies(SpaceX)は5月22日、低軌道衛星ブロードバンド「Starlink」とスマートフォンとの直接通信で、ビデオ通話を実施したと明かした。
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X(旧Twitter)に投稿された動画では、解像度が粗いものの、Starlink経由でビデオ通話が確立していることを確認できた。なお、今回の試験では未改造の市販スマートフォンを用いた。
Starlinkは、スマートフォンとの直接通信「Direct to Cell」に対応する衛星の打ち上げをすでに開始しており、2024年後半にも商用サービスを開始する。日本ではKDDIが、米国ではT-Mobileが提供する。当初はSMSなどのテキストメッセージ限定だが、後に通話やデータ通信にも対応する。
Direct to Cellの試験では、2024年はじめに下り17Mbpsの通信速度を達成している。なお、地上のセルラー網の代替ではなく、あくまで人口希薄地域や被災地域への通信提供が目的となる。