梅雨に気をつけたい「犬がかかりやすい4つの病気」

季節によって犬のかかりやすい病気があるといわれますが、雨が続き蒸し暑くなる梅雨はどのような病気に気をつけるとよいのでしょうか。

「梅雨に気をつけたい犬がかかりやすい病気」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。

梅雨どきにかかりやすい犬の病気がある

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

季節の変わり目でもある梅雨は、犬が体調不良を起こしやすい時季といわれます。

梅雨どきにかかりやすい犬の病気では、「膿皮症」「外耳炎」「下痢」「足裏の炎症」といった症状で動物病院を受診するケースが増えてきます。

ではここからは梅雨どきにかかりやすい犬の病気をそれぞれみていきましょう。

梅雨どきにかかりやすい犬の病気①膿皮症

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬の膿皮症は、皮膚の常在菌が原因となり、細菌がバランスを崩して異常に繁殖し、感染することで発症する病気です。湿度が高くなったり雨に濡れることでかかりやすくなります。

症状は皮膚の発疹とかゆみで、治療は薬用シャンプーの使用や抗生剤の内服、消毒などが行われます。

梅雨どきにかかりやすい犬の病気②外耳炎

犬の外耳炎は外耳道に細菌や真菌が感染することで炎症が起きて耳アカがたまる病気です。

湿度が高くなると細菌やマラセチアが増えやすくなるため、梅雨に多くなります。

症状は耳を掻く、頭を振る、耳アカが増える、耳の臭いなどで、治療は耳道の洗浄、点耳薬の使用、抗生剤やステロイド剤の内服などが行われます。

梅雨どきにかかりやすい犬の病気③下痢

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

犬の下痢はさまざまな理由で起こりますが、梅雨は天候が不安定で散歩を満喫できなくなることや悪くなった食べ物を摂取するなどの理由から下痢が多くなります。

また、湿度が高くなる梅雨はフードにカビが発生したり傷みやすくなるので注意が必要です。

下痢に対しては整腸剤や下痢止め、抗菌剤などの投与や点滴治療が行われます。

梅雨どきにかかりやすい犬の病気④足裏の炎症

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー

湿度の高いジメジメとした環境は、皮膚の常在菌であるブドウ球菌やマラセチアなどの酵母が繁殖しやすい環境であることから、犬の足裏の赤みやかゆみなど、皮膚の炎症を起こす原因となります。

治療は足裏を清潔にすることや薬用シャンプーの使用、抗菌剤や抗真菌薬などの投与が行われます。

梅雨どきは皮膚の病気や下痢が多くなります。愛犬に何か気になる症状がみられるときは、そのままにせず動物病院を受診しましょう。

(監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生)
参考/いぬのきもちWEB MAGAZINE病気・症状データベース
取材・文/maki
※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください

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