「ミン・ヒジン解任」に総力尽くすHYBE、ADOR取締役陣“刷新”の方向…候補は一体どんな人物?

傘下レーベルADOR(アドア)のミン・ヒジン代表解任のために総力を尽くすHYBE(ハイブ)が、ADOR取締役陣を刷新する方向にあることが分かった。

HYBEのイ・ジェサンCSO(最高戦略責任者)、イ・ギョンジュンCFO(最高財務責任者)などが、ADOR新取締役陣の候補に挙がっている。

HYBEはADRO新代表および新取締役陣候補を慎重に選んでいるなか、イ・ジェサンCSOやイ・ギョンジュンCFO、さらにはキム・ジュヨンCHRO(最高人事責任者)などが、来る5月31日に行われるADOR臨時株主総会でHYBEが提示する新取締役陣に挙げられている。

イ・ジェサンCSOは以前、HYBEがSMエンターテインメント(以下、SM)買収合戦に乗り出した際にHYBE AMERICAの代表を務めており、HYBEがSMの新取締役候補として提案した人物の一人だ。

イ・ギョンジュンCFOは、巨大コンサルティングファームPwC傘下のサムイルPwCやPwCシドニー、Kim & Chang法律事務所などで会計業務を担当したほか、HYBEのKOSPI(韓国総合株価指数)上場の立役者に挙げられる人物で、現在はHYBE傘下レーベルでLE SSERAFIMなどが所属するSOURCE MUSIC(ソースミュージック)でも社内取締役を務めている。

キム・ジュヨンCHROは、衛生用品などの製造会社ユハン・キンバリーにおいて女性として初めて人事チーム長を務め、ゲーム開発会社KRAFTONにHR本部長として在職中、HYBEにスカウトされた経歴を持つ人事専門家だ。

(写真提供=OSEN)ミン・ヒジン代表(中央)

ミン・ヒジン代表がHYBE相手に提起した議決権行使禁止仮処分申請が裁判所から引用される場合、ADOR取締役陣3人のうち2人のみ解任され、新たに任命される。

今回のADOR臨時株主総会における2つの案件は、ミン・ヒジン代表はじめADOR現取締役陣3人の解任と、新取締役陣3人の選任だ。

HYBEはミン・ヒジン代表がADORの経営権奪取を試みたとし、ミン・ヒジン代表とADOR経営陣に対する監査を実施。去る4月25日、ミン・ヒジン代表を業務上背任などの疑いで告発した。

HYBEは、今回の事態が最高経営者が総括プロデューサーの役割を兼ねたことから始まったと見ている。

このため、今後は最高経営者と総括プロデューサーの2人体制に分離するものと見通されている。

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