日本の航路も…2023年「世界で最も乱気流が多かった飛行ルート」ランキング

世界乱気流マップ(Turbliのサイトから)

シンガポール航空機の死傷事故により、乱気流の恐ろしさがクローズアップされた。そんな中、乱気流予測ウェブサイト「Turbli(ターブリ)」が2023年の15万を超える飛行記録を分析し、「世界で最も乱気流の多い飛行ルート」をランキング形式で発表している。

英ロンドンからシンガポールにフライトしたシンガポール航空機が21日、激しい乱気流に巻き込まれて、タイの空港に緊急着陸した。3分間で1800メートル急降下し、乗客が天井に頭を打つなど、乗客乗員合わせて229人のうち1人が死亡し、80人以上がけがをした。

乱気流の危険に注目が集まるなか、ターブリはサイトで「世界で最も乱気流が多かった飛行ルート」をランキング形式で掲載した。

「平均乱気流が最も多いルート(すべての距離と大陸)」の1位はチリのサンティアゴからボリビアのサンタクルス間。2位は、カザフスタンのアルマトイからキルギスのビシュケク。3位は中国の蘭州から成都。4位は日本の中部国際空港から仙台。5位はイタリアのミラノからスイスのジュネーヴ。6位は中国の蘭州から咸陽、7位は日本の大阪から仙台、8位は中国の咸陽から成都、9位は咸陽から重慶、10位はミラノからスイスのチューリッヒ。

世界ランキング10のうち6つは、日本と中国のルートだった。ターブリは「これらの地域でジェット気流が活発に活動し、空気が乱れることが原因だ」と考えているという。

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