沖縄は梅雨入り早々大雨に きょう(木)すっきりしない関東から西もあす(金)から週末は広く晴れ 週明けは大雨のおそれ

 きょう23日(木)は、梅雨前線の北上に伴い、南西諸島だけでなく関東から西の太平洋側を中心に雲が広がり、西日本の一部で雨が降っている。午後は、東海や関東、北海道でも雨の降る所がある見込み。沖縄や奄美は、引き続き、土砂災害に注意が必要だ。一方、晴れている北陸や東北は季節外れの暑さになる見通し。あす24日(金)から週末にかけては晴れる所が多くなるが、週明けは広く雨が降り、大雨のおそれがある。

■梅雨入り早々 記録的な大雨の所も

 沖縄や奄美では、梅雨入り早々、大雨になっている。きょう午前10時までの72時間雨量(最大)は、宮古空港で観測史上最大の444.5ミリ、那覇では5月平年に匹敵する238.5ミリの雨がたった3日間で降った。午後も雨が降り、局地的に激しい雷雨になるおそれがある。これまでの雨で地盤の緩んでいる所があるため、雨が強まらなくても土砂災害に注意が必要だ。

■関東から西はすっきりせずムシムシ 北陸・東北では真夏日も

 さらに、関東から西も太平洋側を中心に雲が広がり、前線の北上次第で、午後は九州から関東の沿岸部で雨の降る所がある見込み。北海道も道北で雨が降りそうだ。

  一方、北陸や東北は広く晴れて、軽く25℃を超える所が多い予想。今月は北陸や東北で30℃以上の真夏日になる事が多くなっているが、きょう(木)も福島や山形などで真夏日になる見通し。きのうと同じくらいの気温の関東から西もきのうに比べて湿度が高く、一層ムシムシとしそうだ。八重山地方に全国で今年初めて熱中症警戒アラートが出された沖縄も、湿度が90%前後で、不快な蒸し暑さが続く見込み。

■来週は梅雨のはしり 週明けは警報級の大雨の可能性も

 この先、沖縄や奄美は、雨の降る日が多くなりそうだ。そのほかの地域は、あす(金)から週末にかけて広く晴れて、あす(金)は、関東から西で25℃以上の夏日になる所が多く、東海から関東を中心に30℃以上の真夏日が続出する予想。関東が全国で最も暑くなりそうだ。北日本は、あす(金)、天気が崩れ、北海道を中心に気温が急降下する見込み。北海道の山では、夜、雪が降る可能性がある。

 週明けは、各地で雨が降り、西・東日本では暖かく湿った空気の流れ込み次第で、警報級の大雨になるおそれがある。まだ梅雨入りしなくても大雨への警戒が必要になる。
(気象予報士・丸田絵里子)

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