宇久島にサウナが開業! 目の前に海、愛好家のこだわり満載 自然に囲まれ多幸感 長崎

目の前に広がる海を見ながら外気浴を楽しむことができる

 長崎県佐世保市の離島、宇久島にサウナ施設「UKUSAUNA」がオープンした。遠赤外線効果で体の芯まで温まった後は、目の前に広がる海を眺めながら外気浴できる。自然の音しか聞こえない環境で、多幸感に満たされる「整う」場を提供している。
 運営するのは自動車の買い取り、輸出などを手がける「DTグループ」(北九州市、伊藤大輝代表)。仕事で宇久島を訪れた伊藤代表が、海の美しさや空の広さを気に入ったことが決め手になった。国境離島新法の雇用機会拡充に向けた交付金を活用し、2人雇用した。
 UKUSAUNAは、サウナ愛好家の伊藤代表のこだわりが詰まっている。サウナ室は大分県日田産のヒノキを使用し、香りでも癒やしを提供。まきストーブの遠赤外線効果で電気やガスよりも柔らかな温かさが体を包み込む。温度は、男性が90~100度、女性が90度前後とし、心地よさを追求した。

まきストーブの遠赤外線効果で体の芯まで温まるサウナ=佐世保市宇久町

 ほてった体を冷ます水風呂は地下水を利用。掛け流しで常にフレッシュな水に入ることができる。外気浴はウッドデッキで楽しむことができ、波の音や鳥のさえずりに耳を傾けながら自然を感じられるようにした。夜は足元の間接照明だけにして、星を見やすいようにしているという。
 伊藤代表は「自然豊かな島での癒やしの時間を過ごしてもらい、“日常”から一時的に離れられる環境を提供したい」と話す。島内のサイクリングやキャンプなどと合わせた楽しみ方も提案している。営業は午前11時~午後10時。不定休。水着着用。料金は島民880円、島外の人は1760円。

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