窪塚洋介×亀梨和也、初共演の漫画原作配信ドラマが沸騰の裏に5年前の“主演俳優逮捕”「映画公開中止」

画像は窪塚洋介と亀梨和也のダブル主演で実写化されることになった渡邊ダイスケ氏の漫画作品『外道の歌』(少年画報社)の第15巻書影(Amazonより)

俳優の窪塚洋介(45)とKAT-TUNの亀梨和也(38)が、『DMM TV』で配信されるオリジナルドラマ『外道の歌』でダブル主演を務めることが発表され、話題になっている。

2人の初めての共演作となる『外道の歌』は、表向きは古書店を経営している鴨ノ目武(通称カモ/窪塚)と島田虎信(通称トラ/亀梨)が、裏では「復讐屋」として、法の裁きから逃れた加害者に裁きを下すクライムサスペンス作品。

原作は『ヤングキング』(少年画報社)で2014年~23年まで連載されていた、渡邊ダイスケ氏による漫画作品『善悪の屑』と続編『外道の歌』。ドラマ『外道の歌』はこの2作品を織り交ぜ、シリーズ化も視野に入れた一大プロジェクトだという。

「原作は衝撃的なテーマとストーリー、リアルな描写が支持された人気シリーズです。地上波では放送できないような拷問シーン、救いのないエピソードだらけで人を選ぶ作品ですが、本当の“正義”とは何かを深く考えさせられる作品でもあり、強い支持を集めている漫画です」(夕刊紙記者)

監督は白石晃士氏が担当する。白石氏は映画『貞子vs伽椰子』(2016)や『不能犯』(2018)、『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズ(2012年~)などを手掛けてきたホラー・サスペンススリラーの名手。そんな、一流の役者とクリエイターで制作されるドラマなのだが、別の理由でも注目されていて――。

「実は『外道の歌』は、本来なら5年前に白石氏の監督・脚本で実写映画化されているはずだったんです。当初は『外道の歌』のタイトルで実写化されると発表され、その後『善悪の屑』に改題して公開が決定していたのが、主演俳優の逮捕によってお蔵入りになったんですよね……」(前同)

映画版『善悪の屑』は、新井浩文(45)と林遣都(33)のダブル主演で2019年内に公開されるはずだった。

しかし、2019年2月1日に新井が派遣マッサージ店の女性従業員へ暴行を働いたとして、強制性交容疑で逮捕。それを受けて配給元の日活が2月8日に公式サイト上で公開中止を正式に発表したことで、幻の作品となってしまったのだ。

逮捕された新井は、19年9月2日に行なわれた初公判を経て、最終的に2020年12月に二審の東京高裁で懲役4年、執行猶予なしの実刑判決を受けている。

■実写ドラマ版『外道の歌』の発表で新井の逮捕を思い出す声続出

今回の『外道の歌』の実写ドラマ化で、映画『善悪の屑』のお蔵入りを思い出す声も多く、

《白石監督、善悪の屑どうしてもやりたかったんだ…2019年に映画撮りおえてたけど新井浩文の件でお蔵入りになってる これは思い入れ強いよ》
《外道の歌再実写化は素直に嬉しいけど新井浩文のせいでお蔵入りした善悪の屑もいつか見たい、窪塚洋介のカモ楽しみだな、坊主頭似合うしカッコイイし、亀梨のトラ役もアクション出来るしこちらも楽しみ!》
《善悪の屑が新井浩文のせいでお蔵入りしたので、こっちの再映像化で報われた形かな?なんにせよ白石監督良かった》

といった、白石氏に対する声、窪塚・亀梨コンビの演技に期待する声がX(旧ツイッター)にも多く寄せられている。

「今回、窪塚さんが演じる『外道の歌』の主人公・カモは無口で粛々と制裁を下すダークヒーロー。語尾に“だねえ”をつける独特の喋り方をするキャラです。アウトロー役も得意とする窪塚さんはめちゃくちゃ似合いそうですよね。

一方、亀梨さんが演じるトラは義侠心のある熱血漢で、卓越した格闘術の持ち主。亀梨さんは『レッドアイズ 監視捜査班』(日本テレビ系/21年1月期)などで見せたようにアクションシーンが得意ですし、外面は明るくてもどこか陰のある役もハマる。5年越しの実写化は、高いクオリティに仕上がるのではないでしょうか」(制作会社関係者)

原作者・渡辺氏は、今回の『外道の歌』の実写化にこうコメントしている。

《素晴らしいスタッフ、キャストの皆さんの手によって新たに命を吹き込んで頂き原作者として、とても嬉しく思います。窪塚さんと亀梨さんのカモとトラに会えるのが今から楽しみです》

幻に終わった実写映画を乗り越えて、“新たな命”が吹き込まれたドラマ版『外道の歌』。窪塚×亀梨の新たなコンビは、想定外のケミストリーを起こせるだろうか――。

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