阪神・淡路の被災者支援や終末期ケアに尽力 医師の梁勝則さん死去

梁勝則さん(2019年撮影)

 阪神・淡路大震災の被災者支援、終末期ケアに尽くした医療法人社団林山朝日診療所(神戸市須磨区)理事長で、医師の梁勝則(リャン・スンチ)さんが21日午後1時57分、脳幹出血のため神戸市中央区の病院で死去した。68歳。島根県出身。通夜は24日午後6時から、葬儀・告別式は25日午後1時から、いずれも神戸市兵庫区新開地3の2の15、平安祭典神戸会館で。喪主は妻の宇野(うの)さつきさん。

 群馬大医学部を卒業、1995年の阪神・淡路大震災時は避難所や仮設住宅で診療し、被災者を支えるNPO法人「阪神高齢者・障害者支援ネットワーク」(当時)の理事長も務めた。

 自身のクリニックでは、在宅医療や緩和ケア、認知症ケアに取り組んだ。2019年に喉頭がんが見つかり、治療していたという。

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