手作りおもちゃ 楽しんで! 長崎工高インテリア科の卒業生贈る 長崎・浜町「あそびドコロ」

寄贈したおもちゃを手に取る生徒たち=長崎市、あそびドコロ

 長崎県長崎市浜町のフリースペース「あそびドコロ」に、県立長崎工業高インテリア科の卒業生が制作したおもちゃが贈られ、訪れた親子を楽しませている。
 あそびドコロは1歳から小学生までの子どもと親が遊べる有料の室内施設で、1月にオープンした。設置されているおもちゃは最近のものから親世代に懐かしいものまで幅広い。おもちゃには抗菌スプレーをかけ、安心して利用してもらう工夫も。室内の段差を少なくしたり、硬いマットを敷いたりするなど、子どもがけがをしないように安全面も配慮している。
 17日、同科3年の3人があそびドコロを訪れ、動物の形をした木製おもちゃ7個とフェルト絵本2冊を寄贈。同科では幼児向けの市販商品が少ないことに注目し、3年生が毎年、実習で制作している。本年度は子ども用の机と椅子を作る予定で、橋口由唯さん(17)は「知育玩具に興味があり、(寄贈に向けて)これから制作する。子どもに楽しんで遊んでほしい」と話した。
 山田晋太朗店長(30)は「現在のおもちゃの数は想定の7割ほど。これからもっと増やす。子育てセミナーなどもしていき、子育てをする人にとって交流の中心地になれば」と期待を寄せている。

© 株式会社長崎新聞社