iRobot、ルンバのサブスク新規登録を一時停止。経営立て直しの一環

Image:iRobot

ロボット掃除機メーカーのiRobotは、ロボット掃除機ルンバ(Roomba)のサブスクリプションサービス「iRobot Select」への新規登録受付を一時停止すると発表した。

iRobot Selectは、クリーンベース(自動ごみ回収ドック)が付属する室内マッピング機能付きルンバ1台に無料の交換部品、プレミアム保証サービス、専用サポートがセットになった月額29ドルのサブスクリプションサービスで、3年ごとに新しいルンバに無料更新できるのが大きな特徴だ。

iRobotによると、これらのサービスは新規登録受け付けを終了したのみで、すでにサブスクリプションを開始しているユーザーは引き続きサービスを受けられるという。ただし、2年プランのユーザーはサブスク期間が満了すると自動的に月単位の追加サービスに移行し、継続されるという。

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これは米Amazonによる同社の14億ドルの買収計画が、EU(欧州連合)の規制当局から許可を得られなかったことに続く動きだ。買収計画の打ち切りによってiRobotは従業員350人を解雇する必要に迫られた。iRobotは現在、経営不振企業を再建した実績のあるゲイリー・コーエン氏が新CEOに就任して建て直しをはかっている最中だ。

iRobotといえば、ロボット掃除機のパイオニアとして高い知名度を誇っているが、近年は次々と新製品が投入される中国製の安価なロボット掃除機に市場シェアを奪われている。

ちなみに、iRobot Selectは日本で提供されているiRobotのサブスクリプションサービスとはまったく別のものだ。日本国内でのサブスクリプションサービス「ロボットスマートプラン+」はiRobotと家電レンタルのRentioの提携サービスで、扱う内容も異なっている。

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