たくさんの服を持っていると、本当に自分が着たい服がなんなのかわからなくなります。そこで、整理収納アドバイザーのみや氏が、120着近くの服を減らす過程でとても役に立ったという「自分に似合う服」を判断する方法について、みや氏の著書『イツカを手放してイマを身軽に生きる方法』(エムディエヌコーポレーション)より、詳しくみていきましょう。
たくさんの服を手放して改めて気づいた「自分が着たい服」
服を手放していくときも、値段とか流行とかブランドとか、あるいは新しいとかではなく、「自分が着たい服」を残していきました。
すると、「ああ、私ってこういう服が好きなんだ」と、自分の好みがわかったんです。以前は、自分の気持ちで選んでいなかったので、好みさえよくわかっていませんでした。
そして、とにかくたくさんの服があったから、いくつかある「自分の好きな服」も、すっかり埋もれてしまっていたんですよね。
まず私が好きな服の一つは、シャツワンピースです。特にノーカラータイプが好みで、着用してしっくりくるなと思っています。それに、シャツワンピって1枚でさらっと着られるし、はおりにもなるし、とても便利ですよね。注目してみることで、改めてそのよさに気づきました。
それから「好き」という基準で選ぶと、写真の赤いワンピースもお気に入り! じつはこれは私の手づくり。好きなハンドメイド作家さんの本に掲載されていたワンピースを、付録の型紙を使ってつくりました。
お気に入りの赤いワンピース
つくりかけたまま数年眠っていたのですが、片づけをはじめた後に完成させることができたんです。形も色も質感もとても気に入っているので、見るたびに「これ着て出かけたいな」「どこに着て行こうかな」そんなウキウキした気持ちになります。
そう、大事なのはこういう気持ちですよね。「買うこと」が目的になっていた4年前までの私には、なかった感情だったんです。
「自分に似合う服」を見つける方法
最初は120着近くあった服ですが一気に減らしたわけではなく、段階を経て減らしていきました。その過程で、「何かしっくりこないかも?」「年齢的に似合う色、似合わない色もあるのかな」など、迷ったり疑問に思ったりすることがありました。
そこで、オンラインでパーソナルカラー診断と骨格診断を受けることにしたんです。肌の色や顔のタイプ、骨格などから自分に似合う色や服の形などを分析してもらうのですが、私にはベージュなどの淡い色、体のラインを拾いすぎないシルエット。袖のあたりも少しゆとりがある服がいいということがわかりました。
次に服を買うときの参考にしようと思い、依頼をしたのですが、服を減らす過程でもとても役立ちました。
以前は、ボーダー柄の服がたくさんあったんです。
でも、私の顔のタイプや骨格からすると、濃い色のボーダーはあまり似合わない。どうしようかなと迷っていましたが、「自分には似合わない」ことがわかったので、潔く手放すことができました。
逆に、自分が好きだったリネンは、骨格診断ではおすすめの素材でした。好きだし、似合うとなれば、より愛着も沸いてきます。
その後、オンラインでメイクレッスンも受けて、自分に似合うコスメの色やメイクの仕方などを教えてもらいました。昔は、「形のあるもの」にばかりお金をかけていましたが、それよりも知識を得ることにお金を使いたいと思うようになったのも、片づけによって起こった自分の変化です。
みや
整理収納アドバイザー