沖縄・石垣島など 今年全国初の「熱中症警戒アラート」発表、今年新設された「熱中症特別警戒アラート」との違いは?

沖縄では、おととい21日(火)に梅雨入りし、梅雨入り早々、大雨となっています。

きょう正午までの72時間雨量は沖縄県宮古島市で498.5ミリと、
5月としては観測史上最も多い雨量を観測しています。

大雨が続く中、きょうは沖縄県の石垣島や西表島など八重山地方に、
今年全国初の「熱中症警戒アラート」を発表されました。

「熱中症警戒アラート」は、これまでにも運用されており、
気温だけではなく、湿度や輻射熱(地面や壁からの照り返しの熱)の効果も加味した「暑さ指数」の値が
観測地点のいずれかで「33」以上になると予想されたときに発表される情報です。

晴れて、空気が乾燥している日よりも、
曇りや雨で湿気が多い日の方が、暑さ指数は高くなりやすくなります。

また、今年4月から始まった「熱中症特別警戒アラート(熱中症特別警戒情報)」は、
これまでに運用されていた「熱中症警戒アラート」より
1段階上の情報で、暑さ指数「35」以上の
極めて危険な暑さが予想されたときに発表されます。

発表の基準は各都道府県ごとに、すべての観測地点で、
「暑さ指数」の予想値が「35」以上の場合に前日に発表されます。

この「熱中症特別警戒アラート」が発表されるときは、
広範囲で過去に例のない危険な暑さが予想され、
人の健康に係る重大な被害が生じるおそれもあります。

普段の熱中症対策では暑さへの対策が不十分であることが懸念されていて、
より一層の対策が必要になります。

〇「熱中症警戒アラート」と「熱中症特別警戒アラート」の違いは?

・「熱中症警戒アラート」
都道府県内の「いずれかの地点」で、
暑さ指数が「33」以上に達すると予想された場合

・「熱中症特別警戒アラート」
都道府県内「全ての地点」で、
暑さ指数が「35」以上になると予想される場合

〇「熱中症特別警戒アラート」が発表された時

広い範囲で、過去に例のない「災害級の暑さ」となる恐れがあります。

「熱中症特別警戒アラート」が発表されている間は、
自ら涼しい環境で過ごすとともに、
高齢者や乳幼児の熱中症にかかりやすい方を
室内など、エアコンが効いた所で過ごせているか確認をしてください。

また、「熱中症特別警戒アラート」が発表されている時は
自治体が「クーリングシェルター(指定暑熱避難施設)」を設けることが義務付けられるようになりました。

※クーリングシェルター(指定暑熱避難施設):
暑さをしのげる場として、冷房設備を有する等の要件を満たすことから指定された公民館や図書館、ショッピングセンターなどの施設。

自宅にエアコンがある場合等、涼しい環境が確保できる際には、クーリングシェルターへの移動は必須ではありませんが、
「災害級の暑さ」が予想される場合は、
クーリングシェルターの情報や市町村から発表される情報も参照するようにしてください。

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