池上彰さん名乗る「SNS型投資詐欺」か 摘発は広島県内初 東京在住で中国籍の男(41)を逮捕

ジャーナリストの池上彰さんを名乗ってSNSでうその投資話を持ちかけ、男性から現金710万円をだまし取ったとして、中国籍の男が逮捕されました。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、中国籍で東京都板橋区に住む会社役員の男(41)です。警察によりますと、男は別の何者かと共謀。2024年2月から3月にかけて広島県呉市に住む男性(72)に対し、ジャーナリストの池上彰さんなどを名乗って、LINEで「提示した条件を受け入れれば特権が付与される。取引所の担当者に現金を交付すれば、優良株が購入でき収益が得られる」などとうそを言い、取引所の担当者になりすまして男性の自宅を訪れ、現金710万円をだまし取った疑いがもたれています。

警察の調べに対して男は「現金を受け取ったことは間違いない。投資の話は知らなかった」と容疑を一部否認しているということです。

広島県警は、24年4月発足した警視庁の「特殊詐欺連合捜査班」と連携して、捜査を進めていました。こうした「SNS型投資詐欺」の摘発は県内で初めてです。

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