港珠澳大橋、今年の出入境者数が1千万人突破

港珠澳大橋、今年の出入境者数が1千万人突破

港珠澳大橋の珠海側道路通関地から大橋を望むツアー客。(2023年12月15日撮影、珠海=新華社記者/劉大偉)

 【新華社広州5月23日】中国の香港特別行政区と広東省珠海市、マカオ特別行政区を結ぶ「港珠澳大橋」の出入境辺防検査ステーション(出入境検査所)は21日、珠海側の道路口岸(通関地)を経由して広東、香港、マカオ間を往来した人の数が同日午前9時40分時点で1千万人を超えたと発表した。前年同期の2.3倍に上り、2023年より4カ月早く、開通以降最速で1千万人を突破した。

 香港・マカオと内地間の往来の活況が続く中、香港・マカオから自家用車で広東に入境できる「港(澳)車北上」、大橋を経由して珠海空港と香港空港を結ぶシームレスな乗り継ぎサービス「経珠港飛」など複数の通関の利便性向上につながる政策も影響し、今年に入ってから大橋を利用して出入境する人の数が急増している。特に香港、マカオから内地へ向かう人の増加が口岸の出入境者数急増の主な要因になっている。出入境検査部門の統計によると、今年に入ってからの口岸を経由した出入境者数のうち、香港・マカオの旅客数は2.3倍の延べ602万5千人に上り、全体の60.4%を占めた。

 港珠澳大橋出入境検査所の責任者は「スピーディーな移動手段と効率的な通関環境により、香港・マカオの若者の外出意欲がかき立てられている。そのうち、香港の旅客数は22歳以下の増加が特に顕著で、全体に占める割合は23年同期の9%から24年には14%に上昇し、55万人を超えた」と説明した。

 出入境検査部門によると、今年は香港、マカオの観光ビザを所持して往来する内地の旅客数は190万人を超え、前年同期の2.3倍に増加した。港珠澳大橋出入境検査所は急増する車両と人の流れに対応するため、口岸の通行量を緊密にモニタリングし、事前に検査通路をすべて開放することで、タイムリーかつ動態的にピークを抑え、通関効率を最大限に高めている。

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