ゴジラ公式も中尾彬さんを追悼 6作品のゴジラ映画に出演していた

中尾彬さん【写真:ENCOUNT編集部】

公式Xで追悼

東宝「ゴジラ」シリーズの公式Xが心不全で今月16日に亡くなった俳優・中尾彬さんを23日追悼した。

「中尾彬さんの突然の訃報に接し謹んでお悔やみ申し上げます。6作品のゴジラ映画にご出演頂き、司令官、総理大臣、初代轟天号艦長として、ゴジラに立ち向かう役柄を演じて頂きました。その重厚な演技による勇姿は、多くのファンの心に刻まれています。心からの感謝とともにご冥福をお祈り申し上げます」

中尾さんは映画『ゴジラシリーズ』(1993)、映画『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)、映画『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ』(2003)、映画『GODZILLA FINAL WARS』(2004)など数多くの作品に出演していた。

中尾さんの訃報は22日午後2時頃、所属事務所の公式サイトで発表された。妻で俳優の池波志乃が公表したコメントによると、中尾さんは今年に入って足腰が悪く、体力も落ちていたという。医師の訪問を受けながら、自宅でゆっくり休む日々だったが、時には取材や足腰をかばっての仕事もしながら、今年12月の旅行に向けてリハビリに取り組んでいた。だが、今月15日に容態が急変。16日の夜中に自宅で亡くなった。

中尾さんは1942年8月11日、千葉県生まれ。61年に武蔵野美術大入学後、日活第5期ニューフェイスに合格した。だが、絵画を捨てきれず、63年にはパリ留学。帰国後、劇団「民芸」に入団し、翌年公開の『月曜日のユカ』で映画デビューを飾った。

その後、映画「本陣殺人事件」で主演。以降は存在感のある脇役として、テレビ朝日系ドラマ『暴れん坊将軍』、カンテレ・フジテレビ系『GTO』、テレビ朝日系『ドクターX~外科医・大門未知子~』など数々の話題作に出演した。

プライベートでは、1978年に12歳下の池波と結婚。中尾さんはネクタイが嫌いで、池波が「ねじねじ」と表現するスカーフやマフラーをぐるぐるにして巻くスタイルを好み、これがトレードマークに。バラエティー番組などで夫婦共演することも度々で、芸能界きっての「おしどり夫婦」としても知られている。ENCOUNT編集部

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