子育て施策に都県間で“差” 熊谷知事「都と言い合うつもりない」 千葉県

子育て施策に“差” 「都と言い合うつもりない」

 東京都の高校の授業料無償化など、住む地域によって子育て支援策に違いがあることについて、千葉県の熊谷知事は5月23日、「国が責任を持って対応すべき」と改めて是正の必要性を強調したうえで、「東京都と財源論で言い合うつもりはない」と話しました。

千葉県 熊谷俊人 知事
「大前提として東京都と千葉県含む3県に関しては、子育て施策について地域によって差が生じないよう国が責任を持って行うべき。この点は一致している」

 この問題は、東京都が高校授業料の実質無償化など独自の子育て支援策を進めていることを受け、千葉、埼玉、神奈川の3県が5月、「財政状況の違いで子育て施策に差が生じている」として、是正を求める要望書を国に提出したものです。

 これに対し、東京都の小池知事は「都の財源が潤沢だという指摘はファクトではない」と反論していました。

 この小池知事の反論について、熊谷知事は23日の定例会見で、地方自治体の貯金にあたる財政調整基金への繰越額が、東京都と3県とでケタが違うことなどを挙げ、次のように述べました。

千葉県 熊谷俊人 知事
「データ面からも東京都が税収において極めて恵まれていることは申し上げるが、我々としては東京都と財源論で言い合いをするつもりはない」

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