ネット発の怪奇創作サイト「SCP財団」の考察型ホラー漫画が連載開始

ネット発の架空組織・SCP Foundation(SCP財団)を題材にした漫画『SCPって何ですか?』が5月22日、一迅社のWeb漫画サイト「comic HOWL」で連載開始した。

原作・監修は、自身もSCP財団の日本支部にて「Pear_QU」名義で活動するホラー作家の梨さん。漫画を、漫画家のハチフンさんと三山高さんが担当する。

匿名掲示板発の秘密結社「SCP財団」

SCP財団は、都市伝説や現代ファンタジーをテーマにした、アメリカの匿名掲示板・4chan発のインターネットカルチャー。

異常な存在・物品を「確保、収容、保護」する架空の組織を舞台とする共同創作として、Wikiサイトに有志が創作物(基本は報告書という体裁)を投稿。日本など様々な国でも、支部という形で運営されている。

原作・監修の梨さんは、SCP財団の日本支部に「Pear_QU」名義で創作物を投稿。

これまでに小説『かわいそ笑』の執筆や、漫画『コワい話は≠くだけで』の原作などのほか、シンガーソングライター・キタニタツヤさんの「素敵なしゅうまつを!」MVの構成を担当するなど、幅広く活動している。

メタフィクション形式でSCPを解説『SCPって何ですか?』

『SCPって何ですか?』は、そんなSCP財団という創作サイトそのものを題材として扱った考察型ホラー漫画。

一迅社・comicHOWL編集部から、作者不明の「SCP」についてのネーム原作を作画してほしいという依頼を受けた、H(仮名)とM(仮名)という二人の漫画家。Mはホラーに詳しいHに、「SCP」について教わりつつ漫画を描いていく、というメタフィクション仕立ての内容になっている。

(梨さんは、連載開始にあたり「この漫画を通して『SCPとは何か』を考察します」とXに投稿している)

5月22日に第1話が公開。次回更新は6月26日を予定している。

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