空き巣に狙われやすい家の7つの特徴!防犯対策で知っておくべき事とは?

令和4年(2022年)の住宅侵入窃盗件数は15,692件…1日あたり約43件!

高齢者や女性の一人暮らしを対象にした「住宅侵入窃盗」が実は年々減少していますが、一昔前に比べて大幅に減少しているというデータがあります。それでも、令和4年(2022年)の住宅侵入窃盗件数は年間で15,692件、これを1日に換算すると約43件の事件が発生しています。

この数字からも、自分にもいつ何が起こるか予測がつかないという現実を実感できるでしょう。住宅侵入窃盗は決して他人事ではありません。

住宅侵入窃盗事件の約1/3が空き巣

住宅侵入窃盗事件には店舗への強盗や、住人が在宅中に忍び込む「忍び込み」なども含まれていますが、そのうち約1/3は「空き巣」です。また、ゴミ出し中に家に侵入し窃盗を行う「居空き」という手口も5%報告されています。

空き巣に狙われやすい家の特徴7つ

住宅侵入窃盗の約1/3は空き巣によるものです。外出中に家に侵入されると、貴重な家財を守ることは難しくなります。空き巣は、その家に住む人々の日常行動を観察して狙いを定めると言われています。では、空き巣に入られやすい家にはどのような特徴があるのでしょうか。

ここでは、泥棒が入りやすい家の住人がよくしてしまうNG行為を挙げます。

1. 家の窓やドアの施錠を忘れる

空き巣が最も侵入しやすいのは、施錠されていない窓やドアです。簡単に開けられる鍵や、技術を駆使して開錠されることも多いため、通常の鍵よりも高度な防犯対策が必要です。特殊な鍵穴に変更したり、二重鍵を使用するなどして防犯強化を図りましょう。

2. ベランダや窓の近くに足場になる物を置く

窓から侵入しやすくするためには、ベランダや窓の近くに足場になり得る物が置かれている家が狙われます。例えば、ベランダの下に車が停めてある場合や、窓の近くにバケツが置かれていると、侵入の補助として使われることがあります。このような物は置かないようにして、侵入を防ぎましょう。

3. ポストに合い鍵を隠す

家族が使えるようにポストに合い鍵を隠す家庭は多いですが、これは空き巣にとっては非常に目立つ隠し場所です。合い鍵がポストにあることは容易に想像でき、簡単に見つけ出されてしまいます。ポストに合い鍵を隠す行為は、複数回の侵入を招くリスクがあるため、絶対に避けるべきです。

4. 洗濯物を昼間外に干し続ける

多くの家庭では早朝に洗濯機を回し、そのまま洗濯物を外に干して出かけることが一般的です。しかし、洗濯物が終日外にあることは、空き巣にとってはその家の住人が長時間外出している信号となり得ます。

彼らはそのパターンを見て、住人の不在時間を把握しやすくなります。そのため、できるだけ洗濯物を外に干すのは避け、浴室乾燥機を利用するか、外干しの曜日をランダムにすることが推奨されます。これにより、空き巣が狙う前兆を見逃すことなく、侵入のリスクを減らすことができます。

5. 郵便物を放置する

郵便物を定期的に確認しない家は、特に注意が必要です。郵便物が溜まっていると、空き巣にとってその家が頻繁に空いている兆候となります。これにより、空き巣に狙われやすい家と見なされがちです。

さらに、郵便物が溜まっている家は、住人が在宅していないと誤解されることがあり、在宅中に侵入されるリスクも高まります。このため、郵便物は毎日確認し、不在の印象を与えないようにしましょう。

6. カーテンを常に閉じている

プライバシーを保ちたいために日中もカーテンを閉じ切ってしまう家は、空き巣から見て人がいない可能性が高いと見なされやすいです。

もしカーテンを閉じたい場合は、室内の電気を点けることが有効です。電気が点いていると、空き巣は家に誰かがいるかもしれないと考え、侵入をためらうことがあります。このように小さな防犯対策が、家に侵入されるリスクを減らす助けになります。

7. 近所の人との交流が少ない

空き巣犯は、狙う家の住人の生活パターンを詳しく把握する傾向にあります。特に、近所の人とどれだけ交流があるかを見ています。近所との交流が少ない家は、その家族構成や交友関係が周囲に知られにくいため、空き巣が住人や知人になりすまして玄関から簡単に侵入することが可能になります。

空き巣に狙われにくくする効果的な対策

上記で挙げたNG行為に心当たりはありませんか?もし心当たりが一つでもあるなら、空き巣に狙われやすい家の特徴に該当する可能性があります。そうならないために、以下のような防犯対策をお勧めします。

  • 防犯カメラの設置
  • 防犯セキュリティサービスの利用
  • センサーライトの取り付け
  • 窓の鍵に補助錠の追加
  • 電気やテレビをつけっぱなしにする
  • ドアの鍵を二重にする
  • 洗濯物は室内で干す
  • 外から見えにくいレースカーテンの使用

防犯カメラがある家や、セキュリティシステムを導入している家、また警備会社と契約している家は侵入されるリスクが大幅に低下します。防犯カメラがダミーであっても、抑止効果があります。

また、窓の鍵は簡単に開けられるものが多いので、補助錠を付けることで、侵入に時間がかかるようになり、犯人が諦めるきっかけとなることもあります。電気やテレビをつけておくことで、誰かが家にいると錯覚させることができます。また、犬を飼っている家も狙われにくいとされています。

これらの対策を施すことで、空き巣に狙われるリスクを最小限に抑えることができます。さらに、日常から近所の人との交流を持つことで、地域全体の防犯意識の向上にも繋がります。

空き巣が入りやすい状況を回避して防犯意識を高めよう

いかがでしたでしょうか。空き巣被害は日本全国で1日あたり約43件発生しており、決して他人事ではありません。

特に、空き巣に狙われやすい家の特徴を持つ住宅は、常に高いリスクに晒されています。このような前兆を見逃さず、泥棒が入りやすい状況を未然に防ぐためにも、効果的な防犯対策を日常から積極的に行うことが重要です。

家に侵入される可能性を減らすためにも、防犯カメラの設置やセキュリティシステムの強化、近所との良好な関係を築くなど、様々な手段を駆使して、空き巣に狙われるリスクを最小限に抑えましょう。

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