INAC神戸 リーグタイトル奪還ならずもスペイン人監督と契約更新 複数年の指揮はWE移行後初

INAC神戸のジョルディ・フェロン監督(写真提供:WEリーグ)

女子サッカー・WEリーグのINAC神戸レオネッサは23日、スペイン人のジョルディ・フェロン監督(45)との契約を更新し、2024-25シーズンも同クラブの指揮をとることが決まったと発表しました。

【写真】就任当時のジョルディ・フェロン監督

ジョルディ監督はFCバルセロナの育成組織(「ラ・マシア」)を経て、現役時代はFCバルセロナBやラージョ・バジェカーノ、レアル・サラゴサなどでプレーし、2000年シドニー五輪スペイン代表の銀メダル獲得メンバーにも名を連ねました。引退後はスペインで女子サッカーの監督としてキャリアを積み、昨年(2023年)7月からINAC神戸の監督に就任しました。

初めて日本でタクトを振るった今シーズンは、クラブを7季ぶりの皇后杯制覇に導きましたが、WEリーグでは1試合を残して14勝4分け3敗、勝点46という成績で2位。連覇を決めた三菱重工浦和レッズレディース(勝点56)と10差をつけられ、リーグタイトル奪還を果たすことはできませんでした。

優勝した初年度は星川敬氏が、2年目(2位)は朴康造氏が、それぞれ1期ずつ監督を務めましたが、WEリーグ移行後、INAC神戸で複数年の指揮は、ジョルディ監督が初となります。

「これからもクラブの一員でいられることをとてもうれしく思います。INAC神戸レオネッサは優勝チームになるための素晴らしいプロジェクトを構築していると思います。私はファン・サポーター、クラブ、チームの選手たちにとても愛されていると感じています」と、クラブを通じてコメントを発表した、ジョルディ監督。

「来シーズンへ向けて、私たちは再びカップチャンピオンとリーグチャンピオンとなるために戦わなければならないことを理解しています。それはまた、戦う私にとって素晴らしい挑戦とモチベーションになるでしょう。今シーズンは素晴らしいシーズンでした。来シーズンはさらなる成功を目指して勝負し、いつもチームをサポートしてくれるファン・サポーターと一緒に勝利を祝うことを楽しみにしています」と、早くも新たなシーズンに向けて抱負を語りました。

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