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MLBナ・リーグ西地区で首位を快走する大谷翔平投手(29)擁するドジャースよりも快ペースで勝利を積み重ねているチームがある。ナ・リーグ東地区首位のフィリーズで、22日(日本時間23日)の本拠地レンジャーズ戦も11―4で打ち勝ち、36勝14敗の貯金22とした。
ダイヤモンドバックスに0―6で敗れたドジャースは52試合で33勝19敗。フィリーズには〝4ゲーム差〟をつけられている計算だ。
フィリーズはこの日がちょうど50試合目で、米国メディアによれば2001年のマリナーズ以来となる50試合での最高記録になるという。マリナーズは同年、移籍1年目のイチローがMVP、首位打者、盗塁王、新人王などの各タイトルを獲得する活躍などで、MLB記録となるシーズン116勝をマークした。
MLBによれば1990年以降、50試合で36勝以上挙げたチームは26球団あり、そのうちワールドシリーズを制したチームは11球団。ただ東西2地区制が導入された1969年以降に優勝したのは1984年のタイガースと1998年のヤンキースだけだという。
フィリーズのロブ・トムソン監督はMLB公式サイトの取材に、116勝もマークしながらプレーオフで敗れた2001年のマリナーズを例に「続けなければいけない。ただ磨き続け、最後までプッシュしなけらばならない」と話した。
フィリーズは12本塁打をマークしている主砲のブライス・ハーパー、打率3割超えのトレー・ターナー、アレク・ボームら打線が好調で272得点は全体トップ。またエースのランヘル・スアレスはここまで10試合に先発し無傷の9連勝で、防御率はカブス・今永昇太(0・84)に続くリーグ2位の1・36をマークしている。
フィリーズの勝率は全30球団で唯一の7割超えとなる7割2分。ちなみにパ・リーグで独走状態のソフトバンクは23日現在、29勝10敗2分けの勝率7割4分4厘とフィリーズを上回っており、鷹の快進撃は〝世界一〟といえるかも…。