単身赴任になりましたが、食事は毎日「コンビニ弁当」です。1人暮らしなら「自炊」よりコスパが良いですよね? 妻からは「自炊してほしい」と言われています…

コンビニ弁当と自炊の栄養面の違い

自炊する場合は、使用する食材や味付けを自分で調整することができ、いろいろな食材をバランスよく取り入れることができます。一方、コンビニ弁当は手軽さや保存性の高さがメリットですが、商品によっては栄養バランスが偏りやすいといったデメリットも挙げられます。

コンビニ弁当と自炊の金銭面の違い

総務省統計局の2022年家計調査(家計収支編)によると、図表1のとおり、単身世帯の1ヶ月の食費は3万9069円です。これは時々外食やコンビニ弁当を利用しつつも、ある程度自炊している場合の平均的な食費と考えられます。

これに対して、コンビニ弁当の単価を仮に500円とすると、3食コンビニ弁当のみを食べると1日あたり1500円、月換算で4万5000円かかることとなります。金銭面から見ると、自炊のほうが食費を抑えられることが分かります。

図表1

総務省統計局 家計調査(家計収支編)単身世帯 年報(2022年)を基に筆者作成

料理嫌いでもできる食費の節約ポイント

栄養面でも経済面でも、自炊のほうがメリットがありそうだということは分かりましたが、コンビニ弁当は時間が節約できるという大きなメリットがあります。時間の面から見ると、毎日自炊をするのは難しく、コンビニ弁当に頼らざるを得ない人もいるでしょう。そんな人でも実践しやすい食費の節約ポイントは以下のとおりです。

1ヶ月の食費にかける予算を決める

一般的に、食費は手取り額の15%程度が良いとされています。食費にかける予算を決め、その範囲内であれば外食やコンビニ弁当を利用しても良い、とあらかじめルール化しておくことで、予想外に食費がかさんでしまうことを避けられます。

コンビニ以外の調理済み食品を活用する

出来合いのものを買う場合も、コンビニはスーパーの惣菜コーナーや弁当専門店に比べ、相対的に割高になりがちです。例えば、ごはんだけは自宅で炊いて、おかずはコンビニ以外で買うようにするだけでもごはん代を節約できる上、おかずを自由に選べるので食事の満足度が高まります。

時間があるときにまとめて作り置きをする

毎日は難しくても、週に1回でも良いので時間を作っておかずなどを作り置きするのもおすすめです。調理までいかずとも、食材をすぐに食べられる状態まで切っておいて冷凍するだけでも良いでしょう。作り置きを利用することで、いちいちまな板や包丁などの洗い物が出なくなり、調理の時短になるので自炊する意欲にもつながります。

まとめ

コンビニ弁当はどうしても栄養バランスが偏りがちで、経済的にもコスパが悪く食費がかさむ原因となってしまいます。毎日自炊することが難しい人も多いと思いますが、できることから生活に取り入れ、食費を上手くコントロールしましょう。

出典

総務省統計局 家計調査(家計収支編)単身世帯 年報(2022年)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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