植樹祭 御座所やモニュメント完成 岡山、会場準備おおむね完了

 「第74回全国植樹祭」の主会場となる岡山市のジップアリーナ岡山(同市北区いずみ町)で23日、天皇、皇后両陛下が着座される「御座所」や岡山県産木材を使ったモニュメントが完成し、報道陣に公開された。会場準備はおおむね完了し、26日の本番を待つばかりとなった。

 御座所には伝統的木工技法「組子細工」による大型の背面装飾(高さ約3メートル、幅約9メートル)を設置。県産のヒノキとスギの木片を組み合わせ、吉井川、旭川、高梁川の県内三大河川や四季の花々を表現した。御座所の前方には両陛下による「お手植え」「お手播(ま)き」で使われる大小の木箱八つが置かれ、本番では県の木のアカマツや少花粉ヒノキなどの苗木6種類、種子4種類が植えられる。

 屋外の特設スペース「ECO(エコ)&MOK(モク) ハレひろば」には招待者約1800人を出迎えるシンボルとして新建材CLT(直交集成板)で作った六角形のゲート(高さ約3メートル)が登場。当日は県内の木工や林業関連の36団体がブースを設け、県産材の家具展示や木材加工技術のPRを行う。

 県全国植樹祭推進室の山田威夫室長は「スケジュール通りに準備が進んだ。全国植樹祭を通じて県産木材の魅力を広く発信し、利用促進につながるよう努めたい」と話した。

 全国植樹祭は両陛下が臨席される「四大行幸啓(ぎょうこうけい)」の一つで、県内開催は57年ぶり2回目。

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