【ガーデニングQ&A】バラ栽培のお悩みあるある「花数、水やり、害虫対策etc」を解決&育てやすいバラ3品種を紹介

「鍛えて育てる」それがバラ栽培の極意

バラが満開の季節を迎えました。庭やフェンスでバラが輝きを放つ姿をながめていると、これまでお世話してきた苦労も報われることでしょう。

今回はバラの栽培でよくあるお悩みをQ&A形式で解決。丈夫で初心者にも育てやすいオススメのバラも、参考価格とともにご紹介します。

記事最後にはバラを元気に育てる極意もお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

※編集部注:外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

この記事で紹介する「バラ栽培」にまつわるあれこれ

【写真1枚目/全6枚】美しく咲き誇る満開のバラ。2枚目以降では、栽培にまつわるお悩み解決&育てやすいおすすめのバラをご紹介していきます!

バラ栽培でよくあるお悩みQ&A

  • Q1:花の数が少なくなったり、咲かなくなったりするのはなぜ?
  • Q2:花はいつまで咲かせておけばいいの?
  • Q3:真夏に鉢植えのバラがしんなりしたら?
  • Q4:病気や害虫の発生が収まらないときは?
  • Q5:日陰でも育てられる?

丈夫で育てやすいオススメのバラ3選

  • ドロシー・パーキンス
  • ロアルド・ダール
  • オリビア・ローズ・オースチン

バラ栽培でよくあるお悩みQ&A:「咲かなくなるのはなぜ?」など

Q1:花の数が少なくなったり、咲かなくなったりするのはなぜ?

花数が減ったり花が小さくなってしまう原因とは?

A1:「日照不足」「栄養不足」「根詰まり」「老朽化」が原因かもしれません。

バラは最低2~3時間程度の日照時間がないと、花数が減ったり花が小さくなったりします。また栄養を補うために冬に寒肥を与え、鉢植えは2~3年に1回は植え替えして根詰まりを解消しましょう。

老朽化した株は枝が木化して花芽が出にくくなります。短く剪定して根元から新しい枝が伸びるのを待ち、株の世代交代をするとよいでしょう。

Q2:花はいつまで咲かせておけばいいの?

A2:切るのを惜しまず、咲き終わりの花は早めに摘み取りましょう。

「せっかく咲いた花を切るのはかわいそう」とそのまま放置しておくと、無駄な体力を消耗することに。ピークを過ぎてそろそろ散りそうな花は、早めに摘み取るのがオススメです。

花がなくなった枝は半分程度の長さに切り戻して、新しい枝が伸びるのを促進しましょう。

バラ栽培でよくあるお悩みQ&A:水やり、害虫対策など

Q3:真夏に鉢植えのバラがしんなりしたら?

適切な水やりのタイミングについて紹介します!

A3:水切れを起こしているので、時間を気にせず水を与えてもかまいません。

「水やりは朝夕の涼しい時間帯に」というのがセオリーですが、近年の猛暑は鉢植えのバラにとっては過酷な環境。水切れでグッタリしていたら、昼間でもためらわず水やりしてあげるとよいでしょう。

鉢底から水が流れ出るまでタップリ与えて鉢の温度を下げ、午後は涼しい日陰に移動するとまた元気になります。

Q4:薬剤をまいても病害虫の発生が収まらないときは?

A4:散布のタイミングや量、薬剤の種類を見直しましょう。

病害虫が多発する時期は10日に1回程度、葉がしっとりするまでタップリと散布します。葉に湿り気があるほうが効果を発揮するので、雨が降った翌日にまくのがオススメ。

薬剤が1種類だけだと抗体ができて効きにくくなります。2種類以上をローテーションして使いましょう。

Q5:光が十分当たらない場所でも育てられる?

A5:耐陰性の強い品種を選べば栽培可能です。

バラは基本的に日当たりを好みますが、なかには多少日当たりに恵まれない場所でも育つ品種もあります。耐陰性が強いかどうかよくチェックして品種を選びましょう。

ただし家の北側など1日中暗い場所では、たとえ耐陰性が強くてもあまりオススメできません。

丈夫で育てやすいオススメのバラ3選

ドロシー・パーキンス

庭を華やかにする「ドロシー・パーキンス」

Dorothy Perkins

ピンクの小さな花が愛らしいドロシー・パーキンス。

4メートルほど枝が伸び、フェンスにからませると華やかです。強健な性質で耐陰性も強く、日陰でも育てられます。

※参考価格:2000~3000円前後(大苗)

ロアルド・ダール

コロンとしたカップ咲きの花が可愛らしい「ロアルド・ダール」

ロアルド・ダール

ロアルド・ダールはアプリコットカラーの花が優しげ。

コロンとしたカップ咲きの花が盛んに返り咲きします。暑さに強く、トゲもほとんどありません。

※参考価格:4000~5000円前後(大苗)

オリビア・ローズ・オースチン

フルーティーな香りが漂う「オリビア・ローズ・オースチン」

Olivia Rose Austin

淡いピンクの花からフルーティーな香りが漂うオリビア・ローズ・オースチン。

耐病性には定評があり、初心者にも安心して育てられます。

※参考価格:4000~5000円前後(大苗)

バラ栽培の極意は「鍛えて育てる」

バラはもともと性質が強く、病害虫や日照不足などの障害は乗り越えられる力を持っています。甘やかして過保護にするのではなく、鍛えて育てるのが極意。

水やりは乾湿のメリハリを意識して与え、花が咲き終わったら思い切って短く剪定しましょう。

バラに多少の刺激を与えながら愛情を込めて育てれば、その思いに応えて美しい花をたくさん咲かせてくれますよ。

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