「鍛えて育てる」それがバラ栽培の極意
バラが満開の季節を迎えました。庭やフェンスでバラが輝きを放つ姿をながめていると、これまでお世話してきた苦労も報われることでしょう。
今回はバラの栽培でよくあるお悩みをQ&A形式で解決。丈夫で初心者にも育てやすいオススメのバラも、参考価格とともにご紹介します。
記事最後にはバラを元気に育てる極意もお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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この記事で紹介する「バラ栽培」にまつわるあれこれ
バラ栽培でよくあるお悩みQ&A
- Q1:花の数が少なくなったり、咲かなくなったりするのはなぜ?
- Q2:花はいつまで咲かせておけばいいの?
- Q3:真夏に鉢植えのバラがしんなりしたら?
- Q4:病気や害虫の発生が収まらないときは?
- Q5:日陰でも育てられる?
丈夫で育てやすいオススメのバラ3選
- ドロシー・パーキンス
- ロアルド・ダール
- オリビア・ローズ・オースチン
バラ栽培でよくあるお悩みQ&A:「咲かなくなるのはなぜ?」など
Q1:花の数が少なくなったり、咲かなくなったりするのはなぜ?
A1:「日照不足」「栄養不足」「根詰まり」「老朽化」が原因かもしれません。
バラは最低2~3時間程度の日照時間がないと、花数が減ったり花が小さくなったりします。また栄養を補うために冬に寒肥を与え、鉢植えは2~3年に1回は植え替えして根詰まりを解消しましょう。
老朽化した株は枝が木化して花芽が出にくくなります。短く剪定して根元から新しい枝が伸びるのを待ち、株の世代交代をするとよいでしょう。
Q2:花はいつまで咲かせておけばいいの?
A2:切るのを惜しまず、咲き終わりの花は早めに摘み取りましょう。
「せっかく咲いた花を切るのはかわいそう」とそのまま放置しておくと、無駄な体力を消耗することに。ピークを過ぎてそろそろ散りそうな花は、早めに摘み取るのがオススメです。
花がなくなった枝は半分程度の長さに切り戻して、新しい枝が伸びるのを促進しましょう。
バラ栽培でよくあるお悩みQ&A:水やり、害虫対策など
Q3:真夏に鉢植えのバラがしんなりしたら?
A3:水切れを起こしているので、時間を気にせず水を与えてもかまいません。
「水やりは朝夕の涼しい時間帯に」というのがセオリーですが、近年の猛暑は鉢植えのバラにとっては過酷な環境。水切れでグッタリしていたら、昼間でもためらわず水やりしてあげるとよいでしょう。
鉢底から水が流れ出るまでタップリ与えて鉢の温度を下げ、午後は涼しい日陰に移動するとまた元気になります。
Q4:薬剤をまいても病害虫の発生が収まらないときは?
A4:散布のタイミングや量、薬剤の種類を見直しましょう。
病害虫が多発する時期は10日に1回程度、葉がしっとりするまでタップリと散布します。葉に湿り気があるほうが効果を発揮するので、雨が降った翌日にまくのがオススメ。
薬剤が1種類だけだと抗体ができて効きにくくなります。2種類以上をローテーションして使いましょう。
Q5:光が十分当たらない場所でも育てられる?
A5:耐陰性の強い品種を選べば栽培可能です。
バラは基本的に日当たりを好みますが、なかには多少日当たりに恵まれない場所でも育つ品種もあります。耐陰性が強いかどうかよくチェックして品種を選びましょう。
ただし家の北側など1日中暗い場所では、たとえ耐陰性が強くてもあまりオススメできません。
丈夫で育てやすいオススメのバラ3選
ドロシー・パーキンス
Dorothy Perkins
ピンクの小さな花が愛らしいドロシー・パーキンス。
4メートルほど枝が伸び、フェンスにからませると華やかです。強健な性質で耐陰性も強く、日陰でも育てられます。
※参考価格:2000~3000円前後(大苗)
ロアルド・ダール
ロアルド・ダール
ロアルド・ダールはアプリコットカラーの花が優しげ。
コロンとしたカップ咲きの花が盛んに返り咲きします。暑さに強く、トゲもほとんどありません。
※参考価格:4000~5000円前後(大苗)
オリビア・ローズ・オースチン
Olivia Rose Austin
淡いピンクの花からフルーティーな香りが漂うオリビア・ローズ・オースチン。
耐病性には定評があり、初心者にも安心して育てられます。
※参考価格:4000~5000円前後(大苗)
バラ栽培の極意は「鍛えて育てる」
バラはもともと性質が強く、病害虫や日照不足などの障害は乗り越えられる力を持っています。甘やかして過保護にするのではなく、鍛えて育てるのが極意。
水やりは乾湿のメリハリを意識して与え、花が咲き終わったら思い切って短く剪定しましょう。
バラに多少の刺激を与えながら愛情を込めて育てれば、その思いに応えて美しい花をたくさん咲かせてくれますよ。