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FXを始めて結構な時間が経過しても、なかなか稼げるようにならない人もいるでしょう。一方で、なかには始めて数年でどんどん稼げるようになる人もいます。二者のあいだには、一体どのような違いがあるのでしょう? 本記事では、FXで短い期間に稼げるようになる人が共通して持つ「ある性質」について、株式会社ソーシャルインベストメントの清水一喜氏が解説していきます。
あっという間にFXで稼げるようになる人の共通点
FXで常に結果を出し続けている人に共通する要素は「瞬発力がある」ということです。
ダラダラとテクニカル分析を続け、決断することを後回しにするトレーダーは成功することができません。瞬発力とは、チャートを見て値動きの特徴を捉えたうえで、売買ポイントを即断できる能力を指します。ただトレードの頻度が高く、素早い利確や損切りができているだけでは瞬発力が高い状態といえません。
自分のトレードを理論的に説明できる状態で、必要に応じて即断即決ができている姿を瞬発力があるトレードと言うでしょう。瞬発力さえあれば、たとえ相場が乱高下する環境になったとしても、損失を最小限に抑えて、利益を最大化するチャンスを掴むことができるでしょう。稼げるトレーダーと利益を出せないトレーダーの差は「瞬発力」に隠されているのです。
些細な変化に気がつくプロトレーダー
プロトレーダーは、瞬発力の高いトレードを行っています。では、そもそも「瞬発力の高いトレード」とはどのようなものでしょうか?
相場歴が長いことに起因して相場観を身につけるトレーダーもいますが、プロトレーダーのなかにはわずか数年で多くの富を築くトレーダーもいます。短期で多くの富を獲得できるトレーダーに共通することは、些細な値動きの変化に気づくことです。些細な変化に気づくことで、相場の第1波に乗ることができます。瞬発力の高いトレーダーは、第1波とその次の波で利益を上げることができるので、一般のトレーダーと比べて積み上げる利益が大きくなります。
相場の些細な変化に対応するためには、相場を冷静に分析し、客観的に値動きを観察できる力が必要です。トレード歴が長ければ、経験に基づいた相場の環境分析をすることが可能です。もちろんトレードの経験が豊富であればあるほど、相場分析を有利に進めることができますが、トレード歴が短くても、理論的な分析を心掛けていれば、プロトレーダーと同じ速さで相場の変化に気づくこともできます。
トレードスキルは投資歴に比例するわけではない
FX初心者のなかには、投資歴を重ねることでトレードスキルが上達するという認識を持つ人がいます。しかし、トレードスキルは投資歴を重ねるだけでは上達しません。トレード歴が浅くてもFXで成功しているトレーダーが、投資歴とスキルが比例していないことを証明しています。
もちろん、トレード歴が長ければ経験上からその後の値動きを予測することができます。経験が現在の相場分析の役に立つことはありますが、同じ値動きをする相場は存在しません。プロトレーダーたちは過去から見つける必ず勝てる法則よりも、現実世界で起きている値動きにどういち早く気づくことができるのかを追い求めています。
瞬発力が必要なFXの世界では、日々の相場分析の中で、テクニカル分析や大衆心理を応用して、相場の流れの変化をいち早く掴む練習が求められるでしょう。日本では多くの一般企業で働く場合、まだまだ年功序列の雰囲気を断ち切れていません。FXはトレード歴に関わらず、本気で相場に向き合った人に利益をもたらす構造になっています。歴ではなく実力が求められるFXの世界は、初心者トレーダーが思っている以上にチャンスに溢れているのです。
自分のトレードを論理的に説明することはできるか?
今回は、相場の流れの変化にどれだけ早く気づけるかがFXで稼ぐための重要なポイントであることを解説しました。相場の環境の変化に気づくスキルを身につけることは非常に難しいことです。
しかし、1回身につけてしまえば、一生FXで困ることのないスキルとなります。相場の本質を理解するためには、日々のテクニカル分析や環境認識で他の相場参加者の気持ちに寄り添う必要があります。自分よがりのトレードを行っていては、それ以上成長することができません。経歴に関係なく、結果が重要視されるFXの世界をチャンスと捉えるか、自分には無理な世界と捉えるかはあなた次第です。
仮にFXの世界で利益を出していこうと決断するのであれば、自分のトレードを論理的に説明することから始めるといいでしょう。自分のトレードを言葉にすれば、新たな発見があり、その発見が相場の環境の変化にいち早く気づくきっかけになるかもしれません。
清水 一喜
株式会社ソーシャルインベストメント
執行役員