大宮Vの元なでしこジャパンDF鮫島彩が今季限りで現役引退。「最高に幸せなサッカー人生でした」

WEリーグの大宮アルディージャVENTUSは5月23日、元日本女子代表DF鮫島彩の今季限りでの現役引退を発表した。

現在36歳の鮫島は、常盤木学園高を卒業後、東京電力女子サッカー部マリーゼに加入。その後はアメリカのボストンブレイカーズ、フランスのモンペリエSC、ベガルタ仙台レディース、INAC神戸レオネッサを渡り歩き、WEリーグが開幕した2021-22シーズンからは大宮Vでプレーしていた。

また、なでしこジャパンでも活躍。11年の女子ワールドカップでの優勝や、ロンドン五輪では銀メダル獲得を経験した。

鮫島は、クラブの公式HPを通じて以下のようにコメントしている。

【PHOTO】巧みな守備と攻撃参加で存在感を発揮!大宮アルディージャVENTUSの鮫島彩を特集!
「今シーズンをもちまして、引退することにしました。過去を振り返れば、震災によるチーム活動休止、アメリカリーグ移籍、アメリカリーグ廃止によるフランスリーグ移籍、W杯優勝、五輪銀メダル、怪我による無所属でのリハビリ期、etc.....自分の思い描いていたサッカー人生からは、想像もつかない出来事の連続だった気がします。

ですが、自分が想像していたよりも遥かに、学びの多い、素晴らしいサッカー人生を送ることができました。サッカーを始めてから28年間。あのときもし別の選択をしていれば、失点していなかったかも、怪我をしていなかったかも、もっと良い方向に向かっていたかも...そう思う瞬間はいくつもありますが、サッカーをやっていたからこそ見ることのできた景色や出会えた仲間、そして、これまでに出会ったファン・サポーターの皆さんの存在が、今までの私の選択が全て最高の選択だったことを証明してくれています。

両親からもらった名前の通り、サッカーを通じてとても彩りのある時間を過ごすことができました。関わってくださったすべての方々に、心より感謝します。本当にありがとうございました!最高に幸せなサッカー人生でした。5月25日(土)のリーグ最終戦、ぜひ最後まで熱い応援をよろしくお願いします!」

大宮Vを支えた大黒柱がスパイクを置く。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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