ギリシャ首相、公共交通への中国製電動バス導入を歓迎

ギリシャ首相、公共交通への中国製電動バス導入を歓迎

ギリシャ・アテネでテストを行う宇通客車製電動バス。(4月10日撮影、ギリシャ=新華社配信)

 【新華社アテネ5月23日】ギリシャのミツォタキス首相は20日、北部の港町テッサロニキで、同国の公共交通に中国製電動バスが初めて本格導入されたことへの歓迎の意を表明した。

 テッサロニキでは同日、中国バス製造大手の宇通客車製電動バス17台が運行を開始。ミツォタキス氏と中国の肖軍正(しょう・ぐんせい)駐ギリシャ大使、ギリシャのインフラ・運輸省の職員が市内を走る電動バスを視察した。

 ミツォタキス氏によると、ギリシャは債務危機の影響で、長年にわたり現代的なグリーン(環境配慮型)車両を国民に提供することができなかった。今回の中国製電動バス導入は、同国が困難な時期を完全に脱したことを示すという。

 2023年10月、インフラ・運輸省と宇通客車は新型電動バス250台の調達契約を交わした。今年4月に納車が始まり、受入・運行テストが行われ、5月18日に第1陣の46台がアテネで運行を開始した。6月末までに全数の250台がアテネとテッサロニキのバス路線を走るようになるとみられる。

 ギリシャの路線バス会社O・SYのステファノス・アギアソグロウ最高経営責任者(CEO)はこれに先立ち、アテネで新華社の取材に応じ、これらの中国製電動バスは環境にやさしいだけでなく、一連の現代的技術を生かして利用者により良い体験を提供すると説明。その上で、「われわれが設定した基準よりはるかに優れていることが証明されており、アテネの交通を一変させるだろう」との見通しを示した。

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