「シャンタル・アケルマン映画祭」6月19日より開催!クレール・アテルトンが来日

東京日仏学院エスパス・イマージュで開催 - Collections CINEMATEK - (C)Chantal Akerman Foundation

ベルギー出身、フランスを中心に活躍した女性監督シャンタル・アケルマンの3回目となる特集上映が 6月19日から7月7日にかけて東京日仏学院エスパス・イマージュで開催されることが決定した(6月22日、24日、25日・7月1日、2日は休映)。本映画祭では初上映となる『ホテル・モンタレー』『南』『向こう側から』を加えた全15作品のラインナップ。また後期のアケルマン作品の編集に携わり、公私共に彼女を支えたクレール・アテルトンの来日も決定した。

平凡な主婦の日常を描いた3時間を超える大作『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975)は2022年、英国映画協会が10年ぶりに更新した「史上最高の映画100」の1位に選ばれるなど、今もなお傑作として語り継がれている。同作を含む昨年まで上映された12作品に加え、アケルマン監督にとって重要な連作「ドキュメンタリー三部作」より、アメリカ南部に根強く残る人種差別の実態を描く『南』(1999)、危険を冒してでもアメリカに渡ろうとする移民たちの運命を追った『向こう側から』(2002)、そしてアケルマンの感性が冴えわたる初期の『ホテル・モンタレー』(1972)を本映画祭で初めて上映する。

シャンタル・アケルマン監督

また、<ドキュメンタリー三部作>ほか『囚われの女』(2000)、『オルメイヤーの阿房宮』(2011)、遺作の『ノー・ホーム・ムーヴィー』(2015)の編集も手掛け、30年以上も公私共にアケルマンと親交があったクレール・アテルトンが来日し、5回にわたってトークイベントに登壇する。

ラインナップ、トークイベントのスケジュールは下記の通り。(編集部・石井百合子)

ラインナップ

『ホテル・モンタレー』(1972年)
『南』(1999年)
『向こう側から』(2002年)
『街をぶっ飛ばせ』(1968 年)
『私、あなた、彼、彼女』 (1974年)
『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』(1975年)
『家からの手紙』(1976年)
『アンナの出会い』(1978年)
『一晩中』(1982年)
『ゴールデン・エイティーズ』 (1986年)
『アメリカン・ストーリーズ/食事・家族・哲学』(1989年)
『東から』(1993年)
『囚われの女』(2000年)
『オルメイヤーの阿房宮』(2011年)
『ノー・ホーム・ムーヴィー』(2015年)

トークイベント

6月21日
18:40『囚われの女』上映後

6月23日
11:30 『東から』上映後
17:45『向こう側から』上映後

6月26日
18:40『ノー・ホーム・ムーヴィー』上映後
※上記全ての回にクレール・アテルトンが登壇予定

6月30日
13:00『ホテル・モンタレー』上映後
登壇予定:坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任)

6月23日
14:30『南』上映後シンポジウム開催
登壇予定:クレール・アテルトンさん、
斉藤綾子(明治学院大学教授)、とちぎあきら(フィルムアーキビスト)

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