松山など中予4消防本部が消防庁長官賞 全国の火災予防業務優良事例表彰で

松山市消防局

 総務省消防庁は23日、全国の消防本部による火災予防業務の優れた取り組みを表彰する予防業務優良事例を発表し、最高位の消防庁長官賞に愛媛県中予地区の松山市、東温市、伊予消防等事務組合、久万高原町の4消防本部が選ばれた。火災予防体制を充実させる合同研修や原因調査で連携する協定を結び、情報共有や効果的な人材育成に取り組んでいることが評価された。

 事例を取りまとめた松山市消防局によると、4消防本部は昨年3月に「松山圏域での火災予防業務研修に関する協定」を締結。事業所の減少などで危険物施設の検査が減少傾向にある中、立ち入り検査を合同で行うなどした。また、災害対応を想定して結んでいた相互応援協定の内容を見直し、火災原因などの調査でも連携できるよう項目を追加。管轄の垣根を越え、調査用資機材の共有や合同での鑑識作業などを実施している。

© 株式会社愛媛新聞社