司法を身近に感じてもらおうと、岡山地裁・家裁(岡山市北区南方)は23日、庁舎見学ツアーを開き、市民らが裁判所の役割や裁判の手続きを学んだ。
岡山県内在住の男女16人が参加。岡山地裁で最も広い100号法廷(傍聴席98席)で、地裁職員から「裁判所は、ルールが正しく守られ、国民が安心して暮らせる社会を実現する役割を担っている」と教わり、刑事、民事裁判の流れについて説明を受けた。民事訴訟の和解協議などで使う円卓のラウンド法廷、少年の処遇を決める少年審判廷も巡った。
裁判官への質問コーナーでは、一日のスケジュールや、判決を決める上で心がけていることを熱心に質問。裁判官と同じ黒い法服を着て法廷内で記念撮影も行った。
参加した大学生(21)は「丁寧な説明で司法や裁判所についての理解が深まった。また裁判の傍聴に来たい」と話した。
ツアーは憲法週間(1~7日)の関連行事として開かれた。