名刺をつかめるロボットハンドに、人が跳んでも壊れない段ボールパレット ものづくり企業が集う展示会

テレビ愛知

ものづくり企業の新たなビジネス展開を後押しする展示会が5月23日、名古屋市内で開かれました。出展企業が狙うは異業種への参入です。

千種区の吹上ホールで開かれたのは、「テックビズエキスポ2024」です。愛知県内の製造業を中心に、103の企業と団体が最新の技術や製品をアピールしました。

物ををつかむためのロボットハンドが展示してあるブースでは…

石井アナ:
「私のやわらかい名刺も掴めるということでやってみます。まっすぐ掴んでいますね」

やわらかい物も掴める秘密は…触覚センサ。対象物の柔らかさを把握し、つぶさずに運搬することができます。これまで製造業を中心に取引をしてきましたが、今回開拓したいと考えているのが…

太田廣 吉田健人係長※:
「イチゴやパンなどの柔らかいものをつぶさずに持ったり、形や大きさの違うものを同じ力でつかんだりすることが得意。人手不足が進んでいる食品工場などに導入できるといいと思う」

また、主力商品が段ボールでできたフォークリフト運搬用のパレットという企業のブースでは…

石井アナ:
「乗ります。頑丈。ジャンプしてもびくともしませんね」

リサイクル可能な素材でできているため、カーボンニュートラルへの対応が迫られる自動車業界で、重宝されています。

しかし、新型コロナの影響や自動車メーカーの不正問題などにより自動車の製造が止まると、パレットの販売量が減ってしまうことが課題でした。約7割を占める自動車関連企業の取引先に新たな業種を加えようと、今回、出展しました。

トーカイエコボード 林宏行さん:
「食品業界や電池業界とつながっていきたいと思い、出展した。食品の業界は基本的に段ボールでの包装(パレット)が同じように使えるはず」

※「吉」は「土」に「口」

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