「セーフティに、安全に」 堀川未来夢がプラン変更で大会自己ベスト「64」

大会自己ベスト「64」で首位発進(撮影/高藪望)

◇国内男子◇~全英への道~ミズノオープン 初日(23日)◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山)◇7461yd(パー72)

「良い時は、こんな感じだったな」とようやくエンジンがかかってきた。堀川未来夢がボギーなしの8バーディ「64」をマークして首位。「マネジメントが勝った」と先週からのプラン変更がかみ合った。

思い通りのマネジメントに笑みがこぼれる(撮影/高藪望)

もともとシーズン序盤は成績が出せないスロースターターと自覚している。今季もトップ10は2試合前の「For The Players By The Players」10位だけ。ただ、ショットもアプローチ、パターも感触は悪くない。「調子はいい、ただ数字にならないね」とキャディと首をひねる試合が続いていた。

悪い傾向に気が付いたのは、前週「関西オープン」最終日。初日4位からスコアを崩し、64位で最終ラウンドを迎えていた。「調子が良いがゆえにピンを狙ってしまっていた」とボギーの多くはピンのニアサイドに外したホール。思い切ってピンを狙わず、セーフティにと心がけたら3日ぶりの60台をマークした。

明日以降もメリハリをつけて(撮影/高藪望)

今週も「セーフティに、安全に」と、極力ピンを狙うのは120~130ydから。「安全な所からタップインパーで」とバーディ逃しのパーを拾うつもりで、際どいアプローチもほとんど打たなかった。フェアウェイキープ率57.1%ながら、パーオン率72.2%で23パットと手堅いプレーで、昨年出した大会自己ベストスコア「66」を2打更新した。

「すべて安全だとスコアにつながらない。狙うところは狙う、守るところは守るようにして」とメリハリをつけて、22年「マイナビABCチャンピオンシップ」以来の5勝目を目指す。(岡山県笠岡市/谷口愛純)

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