東日本一の産地・群馬で育成された新品種のウメ「ゆみまる」が初出荷

東日本一のウメの産地・群馬で育成された新しい品種「ゆみまる」が23日初出荷されました。

群馬県高崎市にあるJAはぐくみの西部営農センターに、収穫したばかりのウメを積んだトラックが続々とやってきます。運ばれてくるウメの中に、今年初出荷を迎えた品種があります。その名も「ゆみまる」です。「ゆ」たかに「み」がなる、「まる」くてマルチなウメという品種の特徴が名前の由来です。

ジュースなどにすると香りが良く、カリカリ梅や梅干しなどさまざまな加工に向いていて、また種子の先端が丸いことから食べやすいということです。県内で生産が盛んな白加賀は、その品種のみでは実をつけられないため、ゆみまるは、その受粉樹として期待されています。

さらに、自家受粉も可能なため安定した収穫量が見込めるということです。

「ゆみまる」は、県農業技術センターが2006年に育成をはじめ、2018年から県内各地で栽培されるようになりました。その後2020年に品種登録、2022年に「ゆみまる」の名称で商標登録され、収穫量が増えてきた今年度、本格的な出荷を迎えました。

出荷された「ゆみまる」は、前橋市の加工事業者・赤城フーズでカリカリ梅として商品化される予定です。

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