「右脳と左脳を別にして」桑木志帆はグリーン上の手応えアップ

ツアー初優勝へ5位発進(撮影/和田慎太郎)

◇国内女子◇リゾートトラスト レディス 初日(23日)◇関西GC(兵庫)◇6545yd(パー72)◇曇り(観衆2689人)

桑木志帆が6バーディ、2ボギーの「68」で、4アンダー5位の好発進を決めた。出だし1番と3番でボギーが先行したが、「バーディチャンスから3パットのボギーだった。それを修正したら良い結果が出ました。ショットはずっと良かった」と振り返った。

8番(3番)と12番でバーディを奪ってイーブンに戻した。奥3mを決めた14番(パー3)から4連続バーディ。16番は154ydから7Iで横3.5mにつけて沈めた。

この日のパーオン率は94%(撮影/和田慎太郎)

昨季メルセデスランキングは0勝選手で最高の10位。“ツアー初優勝に最も近いプロ”と見られながら、今季は開幕4戦で予選落ち2回と序盤につまずき、徐々に調子を上げ、2週前「RKB×三井松島レディス」(福岡CC和白C)開幕前に好転のきっかけをつかんだ。「パターが苦手だった」と、福岡のパッティングスタジオに足を運び、右脳と左脳の使い分けを学んだという。

右脳と左脳を使い分ける(撮影/和田慎太郎)

「考える脳(左脳)と体を動かす脳(右脳)を別にして集中力をアップさせる。どちらかというとこれまで左脳ばかり使っていて、パターだと雑念が入ってきていた。今はラインが見えるようになった。しっかりと決めて打つことができている」と冷静に状況を分析できた。

今週からボールに3本線(撮影/玉木充)

また、今週からボールに3本ラインを引いた。これまでは1本だったが、2本加える形になった。「1本よりも3本のほうが、ボールを置いたときにパターを面でしっかりと当てられるようになりました。良い感じにストロークできている」と手応えもある。この日は31パットだが、後半は13パットと尻上がりに良くなった。

今季は全12試合をプレーしてトップ10が4試合。「優勝は取りにいって取れるものじゃない。前に前に行かずに地に足をつけてがんばりたい」。初Vへ足元から固めていく。(兵庫県三木市/玉木充)

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