迅速な災害復旧へ 関西電力送配電 奈良本部 技能発表会

電力の安定供給を支える人たちによる、災害復旧をテーマにした技能発表会が葛城市内で開かれました。

この発表会は、関西電力送配電奈良本部が、技術力の向上や若い世代への継承のため毎年、この時期に開いています。葛城市内の訓練場では、震度6弱の地震で土砂崩れなどが起き、一帯が停電した地域で、被害を受けた送電線の復旧を想定した作業が公開されました。切れた電線をつなぎ直したり、壊れた変圧器などの部品を交換したりして電気の通り道を確保し、発電機を積んだ車両から応急的に送電して電気が使えるようにします。

暮らしを支える電気は、災害時にも素早い復旧が求められる重要なライフラインです。第一線で働く若手の作業員らは、電線に直接触れずに作業できる道具などを使いこなして、安全・確実に与えられた課題に取り組みました。

関西電力送配電 奈良本部 野口太志さん

「(災害時に)電気がなくて困っているお客さま、住民の方・工場・会社とかたくさんあると思うんですけれども、1秒でも早くお客さまのところに電気を届けるということを使命としてやっております。技術伝承に関しても、人を育てるというところは非常に大切です。こういう訓練を集中的にやることで、作業員、作業責任者の技能も格段に伸びます。訓練に勤しんでいきたいと思っております。」

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