遺体で見つかったタケノコ採りの男性は失血死の可能性 衣服に動物のものとみられる毛が付着 秋田・鹿角市

秋田朝日放送

警察官2人がクマに襲われた秋田県鹿角市の山林から22日遺体で運び出された男性の死因は失血死の可能性があることがわかりました。男性の衣服には動物のものとみられる毛がついていて秋田県が回収し今後DNA型鑑定を行う予定です。

鹿角市十和田大湯の山林では15日タケノコ採りのために山に入った青森県の佐藤宏さん(64)の行方がわからなくなっていました。

18日には倒れた佐藤さんを運び出そうとした警察官2人がクマに襲われ大けがをしました。現場は道路状況や見通しが悪く安全確保のために林道や藪を重機で整備し22日佐藤さんの遺体が運び出されました。

警察が23日司法解剖を行った結果佐藤さんの死因は失血死の可能性があることが新たにわかりました。佐藤さんの頭には動物にひっかかれたとみられる傷があり体全体にはかまれたような傷があったということです。

佐藤さんの衣服には動物のものとみられる黒い毛が付いていて県が毛を回収しDNA鑑定を進めるということです。今後毛がクマのものと分かり被害があった現場の周辺でクマが捕獲された場合は同一個体かの確認を進める方針です。

鹿角市は佐藤さんが倒れていた場所の近くに箱わなを設置していますが、23日朝の時点でクマは捕獲されていませんでした。

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