2023年の大雨で甚大な被害 住民からは河川の工事の早期完了など切実な要望 秋田・五城目町

秋田朝日放送

2023年7月の大雨により甚大な浸水被害が発生した馬場目川など3つの河川の整備計画について住民の意見を聞く会が23日秋田県五城目町で開かれました。工事の早期完了など切実な要望が出されました。

2023年7月五城目町では48時間の最大雨量が260ミリと観測史上最大の雨が降り、馬場目川など3つの河川が氾濫しました。床上、床下の浸水被害は600戸を超えます。

馬場目川など3つの河川を改修するには住民の意見を反映した整備計画を作成し、国の認可を得る必要があります。秋田県は4月計画を住民に説明する会を4回に渡って開き、5月23日は地域の意見を反映させるため公聴会を開きました。

計画では馬場目川と富津内川の合流地点から上流と内川川の約10キロを整備の対象区間にしていて、川を削って川幅を広げたり堤防を築いたりします。地域住民からは川の上流だけでなく下流についても整備計画に入れて欲しいなどの意見が出されました。

馬場目川の下流について県は、過去に改修済みの区間のため土砂を取り除いて水が流れる面積を広げるなど維持管理で対応すると説明しました。2023年度は堆積した土砂、約2万立法メートルを撤去しています。

県では五城目町の意見も踏まえた上で、6月中旬にも計画をとりまとめて国交省へ申請し、8月末にも認可を得たい考えです。計画では工事は2025年度着工し、馬場目川の改修工事が終わるのは2033年の予定です。

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