【大串議員だけじゃない】“禁止法案”提出の陰で立憲議員がパーティー開催へ…事務所が回答した“言い分”とは

大串博志選対委員長(写真・時事通信)

「立憲民主党は政治資金パーティーの開催を全面的に禁じる法案を5月20日に衆院に提出しましたが、自分たちはちゃっかりそのパーティーを開くんですからどういう神経をしているんでしょうね」

5月23日、立憲民主党の大串博志選対委員長が「政治資金パーティー」の開催を予定していると、産経新聞が報じた。

しかし、本誌は階猛ネクスト財務・金融大臣(予算、決算)もパーティーを開く予定があるという情報を入手。自民党ベテラン秘書は、呆れ果てた表情で冒頭のように言い放った。

「大串氏のパーティーは6月17日に東京都内のホテルで開かれます。丁寧に『政治資金規正法第8条の3に基づく政治資金集会です』と記された案内状によると会費は2万円。昼食が用意されているそうす。『混迷する国内外の情勢について知見を深める機会をいただきたく、定例の勉強会を開催しました』と記されていました」(政治担当記者)

本誌は、大串氏の事務所にパーティーと提出法案の整合性について問い合わせた。回答は得られなかったが、産経新聞の取材に大串氏は「定期の勉強会として計画している」「(与野党議員)みなが制度として、お金のかからない政治を作っていこうというのが今回のわれわれの提案だ。これが制度として法律が通った場合にはやらない」と答えている。

階氏が予定しているのは6月14日開催の「衆議院議員 しなたけし 第103回 朝食会」。場所は都内ホテルだ。案内状には「最近の国政の重要課題等につき皆様と意見交換致したく下記のとおり朝食会を開催いたします」とある。元岩手県知事で現在は日本郵政の社長の増田寛也氏を招き「人口減少といかに向き合うか~『消滅可能性都市』公表から10年」という講義を聞けるようだ。会費は朝食付きで1万円。

階氏の事務所に問い合わせると「党がパーティー禁止の法案を出したこともあり、政治資金パーティーにならないように、6000円の実費だけをいただく形にしました」と方針を転換したとの回答があった。

しかし、これに国民の声は厳しい。Yahoo!ニュースのコメント欄には

《いま、この時期にパーティーを開くことが、国民に対してどう映るのかわかっていないのだとおもう》

《ザル法出してくる党も酷いが、禁止を訴えているのに法になる前ならOKみたいな動きをするのもどうかと思う》

《立憲民主党は本当に攻めどきを理解していない政党だと思う》

といった批判の声が圧倒的だった。立憲民主党の支持率が飛躍しないのは、このあたりにも理由があるのだろう。

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