美脚への第一歩! 骨格を整えるストレッチで歪んだ背骨をリセット

美脚を育む姿勢を見直し、自分本来の脚を取り戻そう。

「美脚とは整姿勢の賜物。悪い姿勢が習慣づくと骨格が歪み、美脚が遠のいてしまいます。悪い姿勢で生じた筋肉のアンバランスを整えるのが、私が考案した『やせ骨格ストレッチ』。ストレッチで骨格を整えれば、脚も自然と美しいラインに変わります。ただ、そもそも正しい姿勢を誤解していたり、姿勢を維持する筋肉が使えていない人がほとんどなのが問題なんです」(美脚美容家・吉田直輔さん)

そこで確認。正しい姿勢とは、横から見ると、耳、肩、大転子(脚の付け根の外側にある骨の出っ張り)、外くるぶしまでを一直線に結べること。また、ほんの少しひざは緩み、ひざと足の人差し指が正面を向いていることも大事。

「正しい姿勢を維持するために必要なのが、背骨をちゃんと意識できること(背骨の認知)、体幹の安定や、全身を支える足裏の感知力(センサー)があることです」

この3つが、美姿勢と美脚を支える基本の三本柱になる。まずは、この3つを取り戻すためのストレッチからスタート。ここでは、背骨の認知に注目したストレッチをご紹介します。

美脚の三本柱

1、背骨の認知
背骨は24個の骨の連なり。横から見てS字ラインを描いた状態だと、骨が連動してスムーズに動くが、悪い姿勢では、背骨が歪み使えない骨も出てくる。「背骨のラインを認知し直すと、姿勢の軸が復活します」

2、体幹の安定
頭と四肢を除いた胴体部分が体幹。体の動きの中心として全身の根幹を支えている。「ここが安定していないと、歩いたり座ったりといった日常の動作がしにくくなり、骨格が歪み、脚の悩みも生まれるのです」

3、足裏の感知力
全体重を支える足裏は、正しい位置に重心をかけてこそ機能的に働いてくれる。「母趾球(親指の付け根)、小趾球(小指の付け根)、かかとの3点で支えるのが正解。それができないと足裏のセンサーが鈍ります」

背骨の認知

普段の姿勢で失っていた、背骨の感覚を復活させる。

悪い姿勢が習慣づくと背骨はS字ラインを失い、軸を保てなくなって全身のコントロールを失うもの。背骨のラインを作る24個の骨全体を感じられる動きを取り入れると、普段感じにくい背骨の軸を認知できるように。

背骨ゆらし&手足上げ(20回)

悪い姿勢の影響でゆがんでしまった背骨をリセット。赤ちゃんが寝返りを打つようなイメージで、全身の力を抜いて体を揺らそう。

【基本姿勢】

バスタオルを細く長く丸め、その上に後頭部、背骨、仙骨を乗せて仰向けになる。両ひざを立て、足とひざの間はほんの少し開ける。
・後頭部・背骨・仙骨をまっすぐ。
・丸めたタオルに、背骨が当たるようにする。

【背骨ゆらし】

1、両腕は軽く広げておき、背骨がタオルに当たるのを実感。腰でタオルを潰すイメージでひざを左右に20回ゆらゆらさせる。

2、ひざを深く倒す必要はなく、軽く左右に揺らすだけで十分。揺らしている間、腰が浮き上がらないように注意し、呼吸は自然に続ける。

【手足上げ】

1、基本姿勢の状態で息を吸い、吐きながら右腕と左脚をまっすぐ上に伸ばす。腰のS字ラインをフラットにするイメージで床に押し付けて。

2、息を吐き切ったら、吸いながら基本姿勢へ。反対側も同様に。脚はひざを曲げずに上げられる位置まででOK。1~2を20回繰り返す。

骨盤ムーブ&背骨タッチ(20回)

猫が伸びをするような動きをしながら、背を成す24個の骨の動きを感じてみると、背骨をコントロールする力が蘇ってくる。

1、肩の真下に手、股関節の真下にひざを置いて四つん這いになる。後頭部から仙骨までをまっすぐに。
・ひざは股関節幅に開く

2、息を吸いながら背骨を反らす。手のひらで床を押し、骨盤を前傾させるイメージで。頭を大きく反らさず、顎は少し引き視線は前方に。

3、息を吐きながらおへそを背中側に引き込むように骨盤を後傾。肩から首を伸ばす意識はキープ。2~3を20回繰り返す。
・視線はおへそ

4、同様の動きをしながら、手のひらで腰から首まで少しずつ触って骨の動きを確認。全然動いていない部分に気付け、普段の姿勢が変わる。

吉田直輔さん 美脚美容家。「骨格改善サロンVes」、オンラインサロン「salonY」代表。郷ひろみ氏の専属トレーナーを務める傍ら、誰でも実感できる美脚メソッドをSNSで配信中。著書に『すごい! YOSHIDA式 やせ骨格ストレッチ』(新星出版社)など。

トップス¥7,700 レギンス¥8,800(共にスピード/ゴールドウイン カスタマーサービスセンター TEL:0120・307・560)

※『anan』2024年5月29日号より。写真・中島慶子 スタイリスト・仮屋薗寛子 ヘア&メイク・浜田あゆみ モデル・岩田絵莉佳(セントラルジャパン) 取材、文・板倉ミキコ

(by anan編集部)

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