国内最多の投資詐欺、被害額8億円超に 新たに1億円分裏付け 茨城県警

茨城県警察本部=水戸市笠原町

茨城県の県南地域に住む女性(70)が交流サイト(SNS)上を通して国内最多約7億円の被害に遭った投資詐欺事件で、県警が新たに1億円余りの被害を裏付けたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。被害総額は8億円を超えさらに裏付けを進めている。

捜査関係者によると、女性の証言などを基に金融機関口座などを詳しく調べたところ、判明分とは別に1億数百万円の被害があることが分かった。

県警によると、女性は昨年10月、インスタグラムで見つけた投資を勧める広告にアクセス。経済アナリストの森永卓郎さんをかたる何者かに勧められて翌11月から今年4月上旬までの間、金の投資名目で約6億9千万円をだまし取られた。その後も実業家の堀江貴文さんをかたる投資広告をクリック。3~4月に1000万円をだまし取られた。

女性は犯人側とLINE(ライン)のトーク機能でやりとりしていたが、詐欺の可能性を疑って問いただしたところ、トーク画面が突然消えたという。

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