霜降り明星・粗品は「人格終わってる」「コミュ障」「劇場すべってる」後輩芸人が面罵

「昨今の粗品、何あれ? 目に余るわ」「全部言うたるわ」

20日に公開された霜降り明星・粗品のYouTube個人サブチャンネル「粗品のロケ」に出演した、漫才コンビ・ミキ、亜生の目は据わりきっていた。

この日の動画のタイトルは「最近の粗品が様子おかしいので後輩に説教された【ミキ亜生】」というもの。大阪時代から親交の深いミキ・亜生がゲスト。冒頭、腕組みをして登場した亜生は「みんな思ってること今日俺が全部おまえにぶつけたるわ」と宣言。ちなみに亜生は霜降り明星の1年後輩であり、普段は敬語を使っている間柄だ。

亜生は先輩である粗品の肩に手をかけると「大丈夫か? どうしたん、おまえ」と問いかけると、「すぐ人を『おもんない』って言うな、こいつ。腹立つわ」と言い放つと、さっそく公開説教を開始。手始めに動画スタッフに対して「(仕事選びに)ミスってる」「泥船やん」。さらにホワイトボードに「人格」と書き殴ると「(粗品の)人格終わってるで」「人格破綻者や」とまくしたてた。

その後も、粗品のファンに対して「おまえのファン、痛いどぉ」「粗品になった気分でいんなよ」「おまえらは粗品ちゃう」「一番しんどいね」とカメラ目線で指摘。ひとしきり粗品のファンに悪態をつくと、「やったんぞゴラァ」と拳を突き上げた。

その後も亜生は粗品に対して「劇場すべってるで」「天才ちゃうやん」「ただのコミュ障」「世界観が強い陰キャラ」などと激しく面罵。さらに、一部で評判を呼んでいる「あの」との共演について「付き合ってるやろ」「もう好きやん、絶対」と猛ツッコミ。粗品は終始タジタジになるしかなかった。

粗品のYouTubeチャンネルに後輩芸人が出演して粗品を罵倒する企画は、今回が初めてではない。

今年2月には「活きの良い後輩」シリーズでエバースの町田和樹に「生で見れる唯一の裸の王様」と言われたこともあったし、「粗品Official Channel」の「粗品を笑わせろ」シリーズではフースーヤに「俺すごいってオーラ出すな、とっつきにくいねん」「子どもに見せたくないYouTubeチャンネル第1位」、三遊間に「顔が嫌やねん」、イノシカチョウから「きしょいねん」「あんま緊張せん」と言われたりもしている。

こうして後輩に好き勝手な悪口を言われているとき、粗品自身は実に楽しそうだ。手を叩き、大口をあけて笑っている。

だが、亜生の悪口は、ほかの後輩たちとは、やはり違っていた。

「もっと休まなあかんねん」

「もっとイジられなあかんねん」

2018年に『M-1グランプリ』(テレビ朝日系)を結成5年という若さで制覇。世の中に第7世代ブームを巻き起こし、怒涛のような日々を過ごした。

ブームが去るとテレビでのレギュラーはもちろん、YouTubeで3つのチャンネルを運営し、合計で週に17本の動画をアップしている。楽曲を制作し、自ら歌唱するアルバムも発売した。

自らを「粗品」と称してデビューした青年は、いつの間にか「天才」と呼ばれるようになった。その荒波の中で結婚と離婚を経験し、粗品が世の中に出すコンテンツの物量はさらに肥大化していった。

「しんどそう。全部お笑いにして、休まるとこないやろ」

正味30分弱の亜生と粗品のやり取りは、まるで漫才のようだった。

粗品自身、「早く年をとりたい」と言っていたことがある。「若くして成功しすぎた」とも。

品川庄司の品川祐が『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で「どうした!? 品川」企画の毒牙にかかったのは、品川が40歳のときだった。「あれですべてが変わった。楽になった」とは、当の品川の弁である。

粗品は現在31歳。「楽になる」のはいつだろうか。

(文=新越谷ノリヲ)

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